『いろんなことやってますよね。』ってよくいわれるし、実際やってるんだけど、なにをやりたい人なのかわからないという声もいただきます。
やりたいことを分析するために大切なことは、仕事の肩書きではなく、その仕事を通じてなにがしたいのかを考えたほうがいいです。
例えば英語を使った仕事をしたい。
これは教師もあるだろうし、通訳や外交官もあるだろうし、もしかすると翻訳ライターもあるかもしれません。
やりたいこと=職業名で捉えるのではなく、その仕事を通じてなにがやりたいかを考えると見つかりやすいのではないかと思います。
僕がいまやってること、やりたいこと
僕のやっていることを大きく分けると地域の活性化、金融系の仕事、不登校の支援です。
僕の中では、自分にやるべき理由が説明できて(原体験があるかどうか。)自分が貢献できて、面白そうなことをやる。という結構シンプルなんですが、抽象的なので説明しやすい言葉を考えてました。
最近、『これだな。』って見つけた言葉があります。
僕はみんなが好きなことをやり続けられて、多様な選択肢がある社会を作りたい。
その想いが中心にあって、そのためのアウトプットがいろんな活動になってます。
なんで和歌山の活性化に興味を持ったのかを分析していくと、きっかけは自分たちのまちを盛り上げようと活動する人に憧れたから。でも、それをかっこいいと思えた根本的な理由は、和歌山には選択肢が少ないと感じていたからだと思う。
県外進学率が29年間ワースト日本一。86%の高校生が県外に進学する。でも、それはしかたがないことで、そもそも和歌山には学校がほとんどない。
学校だけではなく、仕事の面でも都会に比べて選択肢が多いとはいえない。
和歌山が好きなのに、和歌山に残るという選択肢が取れない。
僕も当時は東京にやりたいと思う仕事がいっぱいあった。
これが僕の感じた課題意識。それはなんとかしたい。
和歌山だけでなく、他の地方創生に興味が出てきたのは、東京のITベンチャーに比べて、地方で起業することへのハードルは高い。情報、お金、環境はまだまだ整ってない。
同世代で学生団体やサークルとして地方で頑張る学生が、大学卒業と同時に活動を辞めてしまうパターンをたくさんみてきた。理由はお金になりにくいから。
僕もまだまだ話にならない。
だからみんなで情報交換と仲間づくりがしたいという想いが地方創生会議につながっている。
クラウドファンディングやVALUにハマったのは、スキル、アイデア、行動力があればお金は集まる社会を作りたいと思うから。
社会に求めている人がいるのに、知られてないだけで、お金が集まらなくてできないってもったいない。世界中の作りたい人と、それを応援したい人をつなぐツールがクラウドファンディングやVALUだと思った。
僕もお金がないから諦めた企画があるし、お金が理由で諦めてる人をたくさんみてきた。それは悲しい。
少し関わらせてもらった被選挙権年齢引き下げ運動「OPEN POLITICS」
投票権は18歳から、立候補できる年齢が25歳からっておかしくないか。大学生の進路選択に政治家があってもいいと思った。
特に上記に書いた、地方が好きで、学生団体として活動してた学生の受け皿になると思ったから。
20歳の政治家なんて未熟だ。任せられない。という人はその人に投票しなければいい。
僕は年齢とその人の能力は一定の比例はするが、すべてではないと思う。
また、立候補する人がいない投票地区では、無投票で政治家が選ばれてしまう。それはどうするんだという意見があったけど、
それはそもそも年齢に限らず、無投票の地区は問題だと思うので、被選挙権年齢の問題とは議論の筋が違う。
LGBTの問題に関心があるのは、当人たちの存在を否定する行為だから。
僕は当事者ではないけど、数年前まで身近にいるとは思わなかった。
統計的には13人に1人いると言われています。という話を聞いて、そんなハズはない。だって今まで自分の周りで聞いたこともないと思ったが、
カミングアウトできてない人がほとんどなんです。家族にすら言えてない人がいます。という言葉を聞いて納得した。
今まで気づかないうちに傷つけていたんじゃないだろうかと反省した。
当事者ではないけど、僕と同じようにそもそも身近にいないと思っている人がまだまだいると思うので、個人的にできることは動きたい。
正しい不登校のやり方を切り口に本を書いたのは、学校に行かないという選択が認められるべきだと思うから。
自分自身が一番辛かったのは不登校になる直前。学校に行きたくないという思いは固まっていたけど、周りの目線や環境でその選択ができなかった。
学校に行かない選択もあるよね。という価値観が広がれば気持ちが楽になる人は多いと思う。
僕は学校に行ってないけど、それが間違った選択だとは思わない。
実際、学校に行かなくて苦労したことはほとんどない。むしろ行かなかったことで得たものがたくさんある。結果論ではあるけど、学校の役割は別の形で代用できる。
いろんなことをやっているし、いろんなことに興味があるけど、
多様な選択が認められる社会を、自分ができる範囲で目指していくことに僕はやりがいを感じる。
それをどんどんやっていきたい。
『やりたいことが多すぎる。』という人の参考になれば嬉しいです。
小幡和輝 Kazuki Obata (@nagomiobata)
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NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師・#不登校は不幸じゃない 発起人
1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。
2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。
2018年、不登校を肯定するムーブメント「#不登校は不幸じゃない」を立ち上げ、8月19日に全国100ヶ所でイベントを同日開催。SNSで#の関連投稿は2万件を超え、多くのメディアにも取り上げられた。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出
メディア出演 NHK・フジテレビ・日本経済新聞・The Japan Times など