こんにちは!
ゲームは人生の役に立つ。という本を書いています。小幡和輝と申します。
先日、友人の紹介で遊んだボードゲームがめちゃくちゃ面白くて、自分でも買っちゃいました(笑)
計算するところも多いですが、ルールはシンプルで、運の要素もたくさんあり、初心者でもはじめやすい良いゲームです。
教えてくれたコワーキングスペースまるものみなさん。ありがとうございます!
目次
街コロのルール説明
プレイヤーは街を開発する企業のオーナーです。
他のプレイヤーよりも早く自分の街を発展させ、建設中のランドマークをすべて建てると勝利になります。
左下のコインマークが建てるのに必要なコインの枚数なので、勝利には最低でも『4+10+16+22』で52枚のコインが必要になります。
このコインを集めるために、青、緑、赤、紫のサプライカードを購入します。
サプライカードがあることで、収入を得たり、他のプレイヤーからコインを奪うことで自分のコインを増やしていくのです。
こちらが初期カード。初期コインは3枚です。
カードの細かい効果については次の章で紹介しますね。
街コロの流れ
1.じゃんけんで順番を決めます(勝った人から時計回り)
2.順番がきたらはじめにサイコロを振ります。
3.サイコロの出目と一致するサプライカードの効果が発生します。(効果については後ほど)
4.カードの効果を解決後、新しいカードを1枚だけ買うことができます。
なお、すでに持っているカードを買うことも可能です。
サプライカードかランドマークカードはどちらも1枚にカウントされるので、サプライカードを買った場合は、ランドマークカードを建てることもできません。
カードの効果と種類について
例えば1が出ると、カードの上部に1が書かれている麦畑の効果が発生します。
・サプライカードの種類
青、緑、赤、紫のカードはサプライカードといって色によって特徴が分かれます。
青色のカードは誰のターンでも効果が発生します。
麦畑を持っていると、誰かがサイコロで1を出せば1コインをゲットできます。(もちろん自分が出してもOK)
緑色のカードは自分のターンだけ効果が発生します。
パン屋を持っていると自分が2・3を出したときに1コインをゲットできます。
青色と違い、自分が出さないと効果がありませんが、1枚で2・3をカバーすることができます。
紫のカードも自分が出したときのみ効果が発生します。
投資が高い代わりに効果が大きい、ハイリスクハイリターンのカードが多いです。
例えばこのスタジアムは、購入するのに6コインもかかりますが、他のプレイヤーから2コインずつもらうという強力な効果を持っています。
赤色のカードは相手が出したときに効果が発生します。(自分には効果なし)
カフェのカードを持っていると、他のプレイヤーが3を出したときにコインを1枚もらうことができます。
これらのカードを組み合わせて、コインを手に入れたり奪ったりしながら、4枚のランドマークを建設して勝利を目指します。
駅のランドマークを建てることでサイコロが2つになります
ランドマークの1つである駅を建設すると、そのプレイヤーはサイコロを2つ振ることができるようになります(振ることができるなので1つにしてもいい)
後ほど詳しく紹介しますが、サイコロの出目が大きくなればなるほど効果が強力になっていくので、どのタイミングで駅を建てるのかが大きな勝負の分かれ目になります。
また他のランドマークにも効果があり、どれも強力な効果ですのでどのランドマークをどのタイミングで建てるのかが重要な戦略になります。
押さえておきたいサイコロの確率
さて、サイコロを1つ振る場合だと1から6がでる確率は同じですが、2つ振ると確率が変わります。
2が出る組み合わせは1+1しかありませんが、7が出る組み合わせは1+6だったり、3+4だったりたくさんあるので確率が全然違うんです。
ということで確率をまとめました。
1 0%
2 3%
3 6%
4 8%
5 11%
6 14%
7 17%
8 14%
9 11%
10 8%
11 6%
12 3%
つまり、1で効果発生する麦畑は終盤になると弱くなりますし、5や6の出目のカードは終盤になっても一定の確率が残ったままです。
序盤に稼いでいくのか、終盤の爆発力を考えるのかはプレイヤーの戦略が問われるところですね。
以上を踏まえて、各カードの解説と筆者なりの評価をしたいと思います。
各カードの解説
はじめに。この3枚のカードが重要な役割を持っているので先に説明しておきます。
それぞれ、特定のカードを持っていると強力な効果が発生します。
チーズ工場は牧場のカード(後ほど紹介します)の数×3枚のコインがゲットできます。これは重複すると非常な強力な効果になり、一発でゲームを決めてしまう場合もあります。
例えば、牧場を4枚持っている状態でチーズ工場を2枚買っていると、7が出た場合に入ってくるコインは4×3×2=24
7が1回出るだけで24枚のコインをゲットすることができるのです。
家具工場もチーズ工場と同じような使い方ですね。森林や鉱山(後ほど紹介します)の数×3枚のコインがゲットできます。
青果市場も同じく、終盤用のカードです。麦畑かリンゴ園(後ほど紹介します)の数×2枚のコインがゲットできます。
この3枚のカードがゲームを決めることが多いです。これも意識しながら序盤のカード選びを考えていきましょう。
麦畑はサイコロが1のときにしか効力を発揮しないので、基本的には牧場が無くなってから買うものという認識で大丈夫です。
ただし、麦畑をたくさん持っていると強力になるカード(青果市場)がありますので、この組み合わせは強力です。
牧場は真っ先に押さえに行きたいカードの1つです。麦畑と比べて微力ながら終盤でも出る可能性があり、チーズ工場との組み合わせは非常に強力です。
ただし、場に6枚しかないので序盤に売り切れることがよくあります。
感覚的には3枚手に入れることができたらチーズ工場は活用しやすいですね。
もし4枚以上手に入れれる状況あれば必ず押さえに行きましょう。
逆に特定のプレイヤーに独占させないことも戦略の1つです。
森林は購入するのに3枚必要なので、序盤としてはなかなか大きな出費となるカードです。
しかし、5はサイコロが2個になっても出やすい出目なので、終盤になっても無駄になりにくいカードです。
また、先ほど書いた家具工場との組み合わせは非常に強力なので、ぜひ持っておきたいカードです。
序盤はカードを買いまくる方がいいので、コインが0枚になってしまう状況は出来るだけ避けたいです。
カフェによって相手が何も買うことができないターンを作ると、序盤は一気に優位に立つことができます。
なお、ランドマークのショッピングモールとの組み合わせが強力で、カフェの効果を+1することができます。
この効果は枚数分発生するので、例えばカフェを2枚持っていると3を出したプレイヤーからコイン2枚(もしショッピングモールが立っていると4枚)もらうことが可能です。
他のプレイヤーもカフェを持っている場合は半時計回りに効果が発生していきます。
ただし、序盤はコインの数があまりない場合も多く、カフェの効果が無駄になってしまう場面もよくあります。
強力な効果ですが、購入のタイミングは考えましょう。
支払いの順番と、色ごとの効果発生の順番
・パターンA
Aさん→Bさん→Cさんの順番でゲームをしています。
Bさんがカフェを2枚所有。Cさんが1枚所有。Aさんはコインを1枚保有しており、パン屋のカードを1枚持っています。
この状態で、Aさんがサイコロで3を出したとします。
まず効果の発生順ですが、赤>青・緑>紫 の順で効果が発生します。
この場合だとパン屋の効果が発生する前にカフェの支払いが発生します。
支払い順は反時計回りです。
まずCさんにAさんからコインを1枚支払います。
この時点でAさんのコインは0になってしまいました。Bさんへの支払いができません。
この場合、マイナスの概念はなく、Bさんはカフェの効果を無駄にしてしまうという形になります。
その後、パン屋の効果でAさんはコインを1枚ゲットできますが、カフェの効果発生は終わっているので、AさんはBさんにコインを支払う必要がありません。
このように赤色のカードは強力ですが、効果を無駄にしてしまう可能性がありますので購入のタイミングには注意が必要です。
逆に他のプレイヤーの赤色の効果を無駄にするようなコインの使い方をすることも戦略の一つです。
(コインを溜めすぎない。カフェを出してもリカバーできるようにパン屋を持っておく。など)
パン屋は先ほども解説しましたが、序盤に強力な効果を持つカードです。
また、ショッピングモールと組み合わせることで、効果が+1になるので非常に強力なカードになります。
例えばパン屋を3枚持った状態でショッピングモールも立っている。ここで2か3を出すと1+1(ショッピングモール効果)×3で、6枚のコインを手に入れることができます。
序盤は積極的に狙っていきましょう。
コンビニはパン屋と比べて購入費用が増えており、しかも4以外で効果が発生されませんが、1回出ると3枚ものコインをゲットできます。
コンビニは複数枚組み合わせると強力になるカードで、例えばコンビニを3枚持っていれば1回の4で9枚ものコインをゲットすることができます。
またコンビニもショッピングモールで+1されるカードです。
ただし、パン屋と同じく自分がサイコロを出さなければ意味がありませんので注意が必要です。ハイリスクハイリターンのカードと言えるでしょう。
スタジアムとテレビ局はどちらも購入コインが莫大ですが、その分の強力な効果を持っています。
スタジアムは全てのプレイヤーから2枚ずつ、テレビ局はプレイヤーを選んで5枚のコインを奪うことができます。
盤面の状況やプレイヤーの人数によって強さが変わるので、状況によって使い分けましょう。
ビジネスセンターは街コロで最もトリッキーなカードです。
購入枚数もコイン8枚とめちゃくちゃ多いですが、上手く使えば非常に強力なカードです。
相手のスタジアムやテレビ局といった、購入の際に大きな金額を払ったカードを奪ったり、序盤に無くなりやすい牧場を奪って、自分のチーズ工場の効果を高めるといった使い方もあります。
相手がチーズ工場を買ったあとに持っている牧場を奪うことで、チーズ工場に使ったお金を無駄にさせることもできますね。
使いにくいですが、上手く使えば非常に強力な効果を持っています。
ここまでが序盤のカード解説になります。
・7以上のカードについて
鉱山とリンゴ園は好みが別れるカードですが、個人的には鉱山をオススメします。
初期投資は鉱山の方が高いですが、出目が出たときのリターンは鉱山の方が上。
出る確率は鉱山が11%、リンゴ園が8%です。
ここだけであればそこまで差はないですが、関連カードを絡めると大きく変わってきます。
鉱山の関連カードは家具工場です。リンゴ園の関連カードは青果市場です。
8が出る確率は14%
11が出る確率は6%、12は3%です。
つまり家具工場の方が出る確率が高い。
そして、家具工場は1枚につき3枚ですが、青果市場は1枚につき2枚です。
買うときの金額は家具工場の方が上ですが、1コインしか変わらないので、総合的には家具工場の方が優秀といえるでしょう。
ただし、家具工場は森林、青果市場は麦畑も対象なので、序盤の入手カードによっては状況が変わる場合もあるので注意です。
ファミレスはカフェの強化カードです。
9か10という出やすい数値であり、もらえるカードも2枚に増えているので一見強力なカードですが、個人的にはあまり使わないカードです。
理由は2つで、もし9を出した場合は同じ数値の鉱山も発生すること。
もしプレイヤーが鉱山を持っていた場合、もらえる枚数よりも受け取る枚数の方が多く、プレイの邪魔になりにくい。
もう1つはこのカードが使われるのはゲーム終盤なので、2枚(ショッピングセンターで強化されていれば3枚)ではあまり妨害にならない。
チーズ工場や家具工場で10枚以上のコインがもらえてしまうので、有効に使うためには複数枚の使用が必要でしょう。
カード解説は以上になります。
街コロで有効な3つの戦略
街コロは大きく分けて3つの戦略があります。
※なおこれは筆者が考える戦略であることをご了承ください。
街コロ必勝戦略①牧場+チーズ工場
牧場からのチーズ工場を狙い、序盤の安定と後半の爆発を狙ったハイブリッド型。
牧場3枚は必須、4枚あると安心です。
牧場4枚とチーズ工場2枚で、チーズ工場が出たら24枚ゲットが狙いたいところです。
(1ターンで使えるコインの最大値は電波塔を建設する22枚なので、それ以上のコインは無駄になることが多いです。
コインは持ちすぎても使いきれないですし、テレビ局などの標的にもなりやすいので、コインはギリギリまで使うことをオススメします。)
序盤も牧場の購入費用が安く、2が出たときの効果も大きいので安定しやすいですが、牧場は多くのプレイヤーが欲しがるため、カードが上手く集まらない可能性があります。
街コロ必勝戦略②森林+鉱山+家具工場
序盤は森林を中心に集めて、終盤は家具工場を狙う戦略。
森林は序盤は購入コストが高いので、2枚くらいあればいいと思います。チーズ工場とは違い、鉱山も対象になるため序盤に急いで集める必要がありません。
チーズ工場と同じく、森林と鉱山を合わせて4枚あればOKでしょう。
牧場よりも人気は集中しにくいので、取り合いになることは少ないですが、1つ1つの購入コストが高いので、コンビニなども上手く活用し、ある程度の資金力を確保する必要があります。
また序盤はお金がなくなることが多く、サイコロの出目や相手のカフェなどによって、カードが買えなくなる可能性もありますので注意が必要です。
鉱山を買うことができれば、出目の期待値も高く、1枚で5枚のコインがもらえるので、いかに早く鉱山を買えるかが重要になります。
(ただし、あまりゲーム序盤に買いすぎると他のプレイヤーが駅を建てていないので、9がそもそも出ないというパターンもあります)
街コロ必勝戦略③パン屋+カフェ+コンビニ+ショッピングモール
ショッピングモールの+1効果を活用して、序盤にリードを広げる戦略です。
ショッピングモールの10枚を集めることが大変ですが、序盤に建設すればパン屋で2枚、カフェでも2枚と序盤で大きな効果を得ることができます。
カードの効果を累積させやすいのが強みで、パン屋3枚でショッピングモールがある状態だと、2か3を出せば6枚のコインがゲットできます。
この場合、あえて駅を建設せずにサイコロを1つだけにしてゲームを進めるという戦略が有効です。
ただし、決め手に欠ける部分はあるので、序盤で一気にリードしたあとの戦略が重要です。
筆者はスタジアム、テレビ局、パン屋数枚、コンビニ数枚を押さえて、サイコロを1つしか降らないという戦略をやったことがあります。
この場合、パン屋(2か3)かコンビニ(4)が出た場合、6枚から10枚程度のコインをゲット。
6が出た場合はスタジアムとテレビ局の効果が発生するので、1か5が出ない限りは強力な効果を毎回使う事が可能です。
この3つが基本戦略ではありますが、もちろん妨害を受けることもあります。
お互いにやりたいことを予測し、計算し、妨害しながらゲームを進めていきますが、最後はサイコロ運だったりもするので、初心者でも勝ちやすい良いゲームですね。
街コロの拡張パックについて
実は街コロには拡張パックがありまして。
拡張パックを加えることで、なんとカードが2倍から3倍に増えます。
基本ルールは同じですが、戦略性が一気に広がるので、基本パックに慣れたらぜひ拡張パックでも遊んでみてください。
他のボードゲームはここに面白そうなのが売ってますよ!
小幡和輝 Kazuki Obata (@nagomiobata)
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NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師・#不登校は不幸じゃない 発起人
1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。
2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。
2018年、不登校を肯定するムーブメント「#不登校は不幸じゃない」を立ち上げ、8月19日に全国100ヶ所でイベントを同日開催。SNSで#の関連投稿は2万件を超え、多くのメディアにも取り上げられた。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出
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