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【不登校体験談】下駄箱を開ける恐怖

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あれは今から10年ほど前、私が中学3年だった時の話です。

あの頃の性格としては、そこまで明るくなく、友達も数人程度の極普通の中学生でした。

同じクラスには派手で目立つタイプの人が3人いて、いつもうるさいなぁと見ているだけで、特に接点もありません。

しかし、ある日から急にその3人のうちの1人が、僕の靴にイタズラするようになったのです。

今の僕であれば、笑いながらスルーできますが、あの頃の僕にはかなりのダメージでした。

お気に入りの靴を履いていっても、帰りには靴ひもを何重にも固結びされていたり、いろんな嫌がらせをされました。

その日から下校時に下駄箱を開けるのが怖くて仕方がありませんでした。

周りに友達や先生がいる時に下駄箱を開けると心配されるので、わざと1人になってから開けたりしたほどです。

1番傷ついたのが、誕生日に買ってもらった靴をぐちゃぐちゃに丸められていたことです。

これにはさすがの僕も理性を失い、犯人であろう奴に思いっきり殴りかかりました。

初めて人を殴ったのと、興奮状態だったのもあるのか、よく覚えていません。

でも、気がついた時には相手の唇と僕の右手から血が出ていたのは鮮明に覚えています。

その後はもちろん親が呼び出しを受けて学校に来る事態へと移りました。

今回の事件の発端となった下駄箱内の靴へのイタズラは、陰湿なために先生も本当に気づいていませんでした。

これまで受けてきたイタズラの全てを涙を堪えながら先生に話すと、全てを信じてくれました。

イタズラしてきた親子に厳重注意と、再び行えば内申点を下げるという決まりで、この事件は終了しました。

ドラマだと、この後いじめっ子と僕は仲直りするでしょうが、そうはいきません。

卒業まで一切口をきかず、そのいじめっ子は友達を失い、1日中静かに座っていました。

心の中では自業自得だ、と思っていながらも少し複雑な感情を抱いていました。

そしてこの事件が終わってからも、下駄箱を開ける恐怖というのは今でも完全に無くなることはありません。

ですが、あのイジメがあって確実にメンタルが強くなったことは確かです。

ちょっとやそっとの嫌な事では動じなくなり、心の器も大きくなった気がします。

今ではたくさんの優しくて面白い友達に恵まれ、毎日楽しく暮らしています。

もし、今イジメにあっている子がいれば、負けずにメンタルを強くするチャンスだと思って頑張って欲しいです。

頑張って耐えていれば、いつか必ず優しい人が手を差し伸べてくれて、良い人生へと導いてくれるはずです。

 

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僕自身も中学生までの10年間、不登校でした。しかし、その後は大学まで進学し、現在は会社の代表を務めています。

その経験を経て言えるのは「不登校は悪いことではない」ということ。行きたくない子を無理やり学校へ行かせるのも、良くありません。

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ABOUT ME
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』『子ども稼ぐ力』など 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!