もう十数年前の話になりますが、私は不登校で学校に行けなくなったことがあります。
小学校3年生~小学校5年生くらいの間でした。きっかけは「いじめ」です。
今考えたらニュースであるような凄惨ないじめというような本格的ないじめではありませんでした。
友達の一人にすごく執着心が強く人を拘束したがる子がいて「他の子と勝手に遊ぶな!」と私を一人占めしたがったのです。
今考えるとかわいいものかもしれませんが、当時の私は怖くて怖くてひしひし恐怖を感じてました。
他の友達と遊んだりしゃべったりしたらキレられたり脅されたりするのが恐怖でした。
私は徐々にストレスに苛まれ、あるときそれが爆発して保健室で洗いざらい今の事態を話しました。そこから不登校になったのです。
私は昔から弱い子でした。精神的に弱くて、人にいいなりになりやすい感じのタイプなのです。
普通の子ならそんなの無視して別の子と遊べばいいと思ったでしょう。
でも私はそれができずに、その友達の良いなりになって、ストレスにたまり兼ねて、そこから学校に行くのをやめました。
家で閉じこもってテレビやビデオを見て過ごしましたね。本当に辛かったです。
親は毎日のように泣いていましたし、学校に行かなくなった私をどうにかしようと必死でした。
でも私がてこでも学校に行くのを嫌がったので、その内あきらめて、教育機関のようなところに相談しに行くようになりました。
後で聞いた話ですが、どうやらそこで「無理に引きずっていくのは逆に良くない」「そっとしてあげて」というようなことを言われたようでした。
学校に行かなくなってから私に会いにきてくれる存在が一人いたのです。
その子は幼稚園からの私の友達で、その子だけはお家にちょこちょこ心配して遊びに来てくれましたね。
それがすごく嬉しかったです。
私はいつしかその友達さえいたらいいと思ったりして、それからずっと家に引きこもりました。
テレビやレンタルビデオでアニメを見て過ごしたり、とにかく好きなことをして過ごしました。
初めは怖い友達にもう一度会うのが恐ろしくて、けれどその内学校に行くこと自体がすでに恐怖になって学校に行けなくなっていました。
そうやって小学校5年になったときに、急にぱたりといつも来てくれていた友人が家に来なくなったのです。
多分新しい友達ができ、環境が変わり、その子もその子なりに忙しかったと思います。
私はそれに危機感を持つようになりました。
このままだと一人取り残されると思うと、徐々に怖くなって私は誰に言われるでもなく、学校に行きたいと思いました。
そう言ったときの母の驚きと嬉しそうな顔は忘れません!
最初はやはりいきなりクラスに行くのは怖くて、不登校の子供たちが通っているスクールに行って、いろいろと交流しました。
そうするうちにどんどん人慣れしてきて、次第にクラスにも行く気になれましたね。
学校に復帰したときに、そのずっと仲の良かった子がクラスに遊びに来てくれました。
そして嬉しそうにしてくれました、周りの子も別に私を特別に扱ったりは得にせずに比較的普通に接してくれました。
こうして私は「きっかけ」を得て、不登校から復活しました。
やっぱり自分から「学校に行きたい」と思うことはすごく大事です。
その気持ちがなく、周りに無理やり連れて行かれていたら、絶対に不登校から抜け出せませんでした。
だから母がそっとしておいてくれて自分から「行きたい」というまで待ってくれたことはありがたかったです。
きっかけさえあれば、多分不登校から脱することができます。
人によってきっかけは違うと思うけど、きっかけを得てそして自分から「行きたい」と思うことが大事です。
保護者の方はそう思えるまで、少し待ってあげてください。
いじめの恐怖が癒されるまでの不登校だった時間も私にとっては大切だったと今はそう思います。
そして現在不登校だという子はいじめで辛い心が癒されて、「よし行ってみよう」という気持ちになれたときを見逃さないで!
そう思えたら絶対に外に行ってみるべきです。
一歩踏み出すと、案外簡単に不登校を抜け出すことができます。
今どき無理に学校に行く必要はなく、いじめられた子が通っているスクールなんかも探せばあると思います。
まずはそこからはいかがでしょう。心を一度癒して、また再度頑張ってくださいね!
ペンネームS.S
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