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“学校に行かない”という経験が活きる瞬間

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自分自身の話です。

中学3年から高校卒業まで学校に行ったり行かなかったりでした。
最初に現状をお伝えすると、教育関係の仕事をしている20代後半の男です。

何故学校に行かなかったのか、というと、
みんなと同じことをさせられ、
合わない友人達と同じ環境で過ごさせられ、
我慢して中3の秋頃まで通っていましたが、
高校受験のストレスも重なり、ある日突然倒れました。
しばらく学校を休んでみては?という養護教諭の勧めもあり、
学校に行ったり行かなくなったりしたのがきっかけです。

学校の勉強自体は出来たので、進学校に合格しました。
が、それが地獄の始まりでした。

学校に行けなくなってしまい、自信をなくしていた私は、
定時制高校でマイペースに学びたいと親に伝えましたが、
中学生活までかなり勉強が出来ていた私を、
そんな道に進ませることに親は賛成せず、
結局進学校に進学しました。

高校生になったら何か変わるかもと期待して入学した進学校で待っていたのは、
東大京大に合格するために勉強をさせられるという毎日。
半年ぶりに毎日朝から学校へ行く生活を送ろうとしていた私にとって、この勉強量はかなり負担でした。

最終的に2年生の時に中退し、通信制高校に転校しました。
高校では友人にも恵まれ、教員にも大変助けてもらいましたが、
もう無理だと思ってしまい学校へ行けなくなりました。

また自分は学校へ行けなかったんだ…
また自分はみんなと同じことが出来なかったんだ…
と、どんどん自信がなくなってしまいました。

高校中退後、大学には行きたかったので、
というか自分は勉強なら出来るからという一心で大学進学にすがっていたので、
受験勉強を始めることにしました。

結果、それなりの大学に合格し、進学することができました。
通信制高校を卒業し、大学合格した時には、ある程度自信を取り戻しつつある時でした。
大学生になったら家庭教師のアルバイトをしようと思っていた自分は、
早速アルバイトを始めることにしました。

このとき、一番最初に当てられた生徒が自分の人生を大きく変えます。
中学2年生の不登校の生徒でした。
学習障害を持っており、勉強がわからなくて学校がつらく、休みがちになってしまったという生徒でした。
すっかり自信をなくしてしまっていた彼は、少し前の自分を見ているようでした。

まずは自信を取り戻させてあげようと思い、
彼の好きな科目からのんびり勉強を始めました。
社会科目が好きな彼とテスト前にクイズ形式で問題を出してたことを覚えています。

すると、社会のテストで70点も取れた!勉強楽しい!と結果に繋がりました。
親御さんにもかなり感謝されました。
どうやら自分の前に、他の家庭教師や塾も通っていたが結果に繋がらず、困っていたようでした。
その子はその後、高校に行けないよと中学校の教師から言われていたにもかかわらず、私立高校に合格し、楽しい高校生活を送っていました。

親御さんと話をすると、
私のようにのんびりやらせてもらえる講師はいなかったようです。
私もそうですが、何かに追われてしまうとかなり精神的に来るタイプなので、ゆっくり自信をつけられるような段階からスタートしただけでした。
自分がしてもらえれば嬉しいと感じることをしただけでした。
何故このような感覚を持っているかというと、
それはおそらく学校というみんなと同じことをしなければならない環境からドロップアウトしているからです。

どうしてもみんなと同じことができないと、
そんな自分をついつい責めてしまいますが、
同じことができなかった経験が後々活きてくることもあります。

自分は今、高校中退者向けの塾で正社員として働いています。
自分と同じように、学校にはうまく行けなかったんだけど、
大学でリスタートをして頑張りたいという生徒のサポートをしています。
自分が中退経験から大学進学をしているので、
自分の言葉には説得力があるようです。

また、気持ちを共感しやすいので生徒ともコミュニケーションが上手く取れています。悩みもたくさん相談されています。

よく生徒に伝えているのは、
せっかく人と違う経験をしているのだから、
それをポジティブな方向に活かしませんか?という内容です。

いっぱい悩んで、いっぱい苦しんで、
だからこそ他の人の気持ちがわかるだろうし、
他の人に優しくなれるだろうし、
それは不登校、中退経験者だからこそ、出来ることだと思います。

無理に学校に行く必要はないと思います。
学校に行くだけが人として成長するために必要な環境ではないと思います。
何もかも上手く行っている人よりも、
少しくらい失敗している人の方が、人として味わいのある人間になれると私は思います。

そう考えると失敗は自分の人間味を深める糧です。
どんどん失敗してそこから学んでいきましょう。
疲れたらのんびり過ごしましょう。
そしたら人生がとても楽しくなると思いますよ。

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僕自身も中学生までの10年間、不登校でした。しかし、その後は大学まで進学し、現在は会社の代表を務めています。

その経験を経て言えるのは「不登校は悪いことではない」ということ。行きたくない子を無理やり学校へ行かせるのも、良くありません。

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ABOUT ME
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』『子ども稼ぐ力』など 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!