こんにちは。「学校は行かなくてもいい」などの教育系の書籍を出版したり、全国各地で不登校の子どもたちや親御さんに向けたイベントを企画しています。小幡和輝と申します。
子どもが不登校になる原因は人それぞれですが、共通するところはあります。そして、親御さんが落ち着いて視野を広くもつことが大切です。
ただし、いじめのような決してわかりやすいの不登校ばかりではありません。
不登校の原因はなんとなくから始まることも多いんです。
もっというと上手く説明できないという感じでしょうか。
わかりやすい理由を求めてはいけません。
僕の場合はもともと学校がイヤで行きたくないと思っていましたが、勉強もイヤだし、給食もイヤだし、友達とも合わないしで、学校という環境が総合的に合わなかったと言えます。
でも、いじめられたわけじゃなかった。だから休めなかったんです。
実際はそのあといじめられるわけですが、少し喜んでいる自分がいました。
『あぁ。これで休めるぞ。』
これってものすごくネガティブですよね。
僕も含め、不登校を経験した人のあるあるネタなんですが、体温計の温度を調整して病気に見せるという方法も使っていました。
わかりやすい理由を求めずに、まずは話を聞いてあげる。
なんとなく行きたくないという言葉を受け止めてあげることが大切です。
小幡和輝が不登校になった原因
僕は多くの時間を不登校として過ごしました。
不登校の期間をトータルするとざっくり10年間。
よく「不登校のきっかけはなんでしたか?」って聞かれるんですが、正直なところ最初はなんとなくからスタートしたんですよね。
状況を説明すると、僕には5つ上のいとこがいました。
仲が良くてよく一緒に遊んでいました。
僕の父親は中学校の教師をしています。父親の生徒と一緒に遊ぶこともありました。一緒に勉強もしました。
当時が小学1年生とかだったと思うんですが、すでに中学生の友人がいたんですよね。
そうなると同世代との価値観が合わなくなってくるんです。会話がなぜか噛み合わない。
それが最初の違和感でした。
不登校だけど勉強はできたんです。
不登校になる子どもは勉強が苦手で、学校の勉強についていけなくて辛くなっちゃうというイメージを持たれているかもしれません。
もちろんそのパターンもあると思いますが、勉強ができるからこそ辛いパターンもあるんですよね。
僕はそっちのパターンでした。すべての科目ができるわけではありませんが、一部の得意科目に関しては同世代よりもできたと思います。
普段、中学生と話をしているわけですから。
それで話が合わなくなってくるんですよね。同じパターンの子どももたくさんみてきました。
でもこれを小学生の当時に言語化できるわけがない。ちょっとずつ学校が嫌になってくるんですよ。
休もうとすると親に言われます。「なんで行きたくないの?」と。
「なんで行きたくないの?」は絶対言っちゃダメ。
原因が自分でもわからないんですよね。だから答えれません。
そして、「なんで行きたくないの?」は恐怖の一言です。
理由を言えばそれを解決しようとする。
学校で特別扱いされるのも嫌なんです。
まずは話を聞いてあげてください。解決するつもりじゃないという姿勢を貫き、行きたくないなら行かなくていいよという気持ちで。
そもそも学校に行く必要があるのか
僕の違和感は周りに年上のコミュニティがあったからでした。
いまはインターネットで自分が興味のあることをどんどん調べることができます。
SNSを使って離れたところの友人を作ることができます。
あれ?学校って必要なのかな?
言語化できなくても疑問に思っている子どもがたくさんいる気がしています。
例えばすららネットのようなサービスで、自宅学習も可能ですよね。
(特にすららは学校の出席扱いにもなる教材なのでオススメです)
趣味があう人とSNSで繋がってコミュニティを作ることもできる。
この時代に学校に行く理由はなんでしょうか。
学校を否定するつもりはありませんが、すべてではない。
子どもが「学校に行きたくない」と、言ったら
学校以外の選択肢も考えてみてください。
僕は学校に行ってないけど、いま幸せです。
学校に行かないという選択肢もあるんですよ。
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小幡和輝 Kazuki Obata (@nagomiobata)
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1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出。
メディア出演 NHK・フジテレビ・日本経済新聞・The Japan Times など