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不登校の子供に耳を傾けて心を開かせることが大切

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こんにちは、村岡と申します。この度は、高校2年生になる私の甥っ子の不登校の経験をお話しさせていただきます。

私の弟の一人息子が、2017年4月に高等専門学校へ入学しました。

私から見ても小さなころから賢くて、小学校6年生の時には学業優秀ということで市長さんから表彰を受けたこともあります。中学になっても成績が良く、定期テストでは常に学年の中で上位5番以内に入っているような子でした。

そんな甥っ子は、どちらかというと理系の授業が好き。父親も工学部卒で製造メーカーに勤務していますので、親の血を受け継いでいるのでしょうか。市内ではトップクラスの公立の進学校へ願書を提出すると共に、国立の高等専門学校の機械科へも願書を提出、みごと合格して進学を親戚一同で祝いました。

高等専門学校なので、住まいにかかわらず全国各地から学生が集まってきます。そのため5年間の学生生活のうち初めの2年間は全寮制で、学校の近くに自宅がある生徒でも寮生活が必須。甥っ子も初めての寮生活を始めました。

その寮には、1~2年生全員と、3~5年生の希望者が入居しています。後から聞いて知ったのですが、1年生が入学すると、上級生が生活態度の指導を行うことが伝統となっているようです。寮内でも、そして学校内でも、上級生の言うことは絶対。すれ違う時には大声で挨拶をすることが鉄則です。

態度が悪い1年生は先輩から呼び出されて個別に長々と説教されることもあるようで、そのような指導に驚き、恐怖し、学校が嫌になる生徒もいるとのこと。私の甥っ子も入学と同時にその厳しい指導に悩まされました。

入学した年のゴールデンウィークに1ヶ月ぶりに実家へ帰郷。その時にさんざん親に先輩の愚痴を吐き出したようです。ところが父親、つまり私の弟はバリバリの体育会系で甥っ子の言い分に全く耳を貸さず。「上下関係が厳しいのは当たり前」と取り付く島もなかったのです。母親は泣きながら心配していたようですが…。

結局、ゴールデンウィークが終わっても「学校へ戻りたくない」と甥っ子が言い出して、そのまま不登校に。寮の指導教官や学校の先生が心配して何度も電話をくれたようです。

同じ中学校からその学校へ進学したのは他に1名だけで、しかも別の学科だったので交流は余り無し。それでも同じクラスで友達になった子から電話やメールを貰って少しずつ落ち着きを取り戻したようです。

結局、3週間ほど不登校を続けましたが、その後に母親に付き添われて学校へ復帰。仲良くなっていた友達3人が校門で甥っ子を待ってくれていて、学校内に戻りやすかったと感激していました。

一人っ子というせいもあって中学まで親に守られて大切に育て上げられていました。中学卒業と同時に全く違う土地で知り合いもいない状態の中新たな生活を始めた甥っ子は、先輩の厳しい指導とホームシックなど様々な要因が重なっていっぱいいっぱいの精神状態に追い詰められたのでしょう。

最終的には友人や優しい先生からの温かい言葉で復帰することができましたが、父親の「聞く耳を持たない」という態度は一歩間違えれば甥っ子の人生を大きく狂わしかねないものだったと思います。

子供にとって親というのは最後の砦。どんな些細なことにでも耳を傾け、真剣に前向きに膝を突き合わせて話をする必要があります。

今回の出来事では、母親が最初から最後まで甥っ子の強い味方でした。「無理することは無いよ」と一時的な不登校について復帰の無理強いをしなかったのが功を奏したと思います。

不登校の原因が全てわかっているのは本人だけです。その子の主張をしっかりと聞いて、焦らず時間をかけて心を開かせることこそが最も大切なことだと感じました。

 

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僕自身も中学生までの10年間、不登校でした。しかし、その後は大学まで進学し、現在は会社の代表を務めています。

その経験を経て言えるのは「不登校は悪いことではない」ということ。行きたくない子を無理やり学校へ行かせるのも、良くありません。

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ABOUT ME
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』『子ども稼ぐ力』など 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!