どうも!
不登校YouTuberの小幡和輝です。
さてさて、みなさん。
こちらの記事はご覧になりましたか?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00000002-ryu-oki
友人から『これ小幡くん関わってるの?』っていう連絡をもらって知ったんですが、こちらの記事が賛否両論を呼び、大きな話題となっています。
先に関係性を整理しておくと、僕とこのゆたぼんくんは特に面識はございません。
昨年の不登校は不幸じゃないムーブメントのときに共感してくれたみたいで、当時から動画で発信してくれてたみたいですね。
言葉を使ってくれるのは嬉しいし、今回の件でこの言葉が大きく認知されたのでまずは感謝を伝えます。
ただ、不登校は不幸じゃないは僕が仲間と一緒に作った言葉だし、不登校YouTuberも元祖は僕だぞ!ってことでゆたぼんにとられないよう僕も発信を頑張ろうと改めて思いました(笑)
さて、本題に。
上記の記事のコメント数が1万件くらいついてますね。
批判をする人も多いですが、要約するとこんな感じでしょうか。
宿題をしたくないから不登校ってナメてるのか。
義務教育だから行くのが当たり前。
周りの同級生がロボットに見えたって見下しすぎ。
そもそもYouTubeの規約で10歳はチャンネル開設ができない。
さて。では一つずつ考えていきましょう。
宿題をしたくないから不登校ってナメてるのか。
僕も不登校だったわけですが、不登校にはいろんな理由があります。
どの理由だったらいいのかって誰かがジャッジするものじゃないんですよ。
例えば給食が嫌で不登校になる子どもっているんですが(僕も牛乳が無理だったので、一つの要因ではある)、それと宿題が嫌って変わらなくないですか?笑
いじめとかのわかりやすい理由を期待してるのだと思いますけど、理由は人それぞれあっていいはずです。
もちろん、その先は自己責任ですから、学校でやってること、学ぶことを他のところで補う必要はあります。
それがYouTubeでも良いんじゃないかな。
僕も学校行ってないし、ほとんど勉強してこなかったですけど、マンガで漢字を覚えて、ゲームで計算を覚えてみたいな感じですよ。
YouTubeを撮る中でいろんな企画を考えるだろし、いろんな挑戦もしていくでしょう。
動画編集とか企画力とか学校じゃ学べないスキルも勉強できる。
他のYouTuberの動画を見ることで学びもある。
彼にとってはYouTubeが勉強なのです。
義務教育だから行くのが当たり前。
これは確かに議論の余地があるんですが、憲法や法律を理解して言ってるのかどうか微妙な人が多すぎる。
まず、義務教育の『義務』とは子どもが学校に行く義務ではありません。親が教育を受けさせる義務、そして行政が学校を設置する義務です。
子どもに義務は明記されていません。
それともう一点重要なポイントは2016年に成立した『教育機会確保法』です。
教育機会確保法は、学校復帰を大前提としていた従来の不登校対策を転換し、学校外での「多様で適切な学習活動」の重要性を指摘。不登校児童・生徒の無理な通学はかえって状況を悪化させる懸念があるため、子供たちの「休養の必要性」を認めた。こうしたことを踏まえ、国や自治体が子供の状況を継続的に把握し、子供とその親には学校外施設などさまざまな情報を提供するよう求めている。
教育機会確保法 コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E6%95%99%E8%82%B2%E6%A9%9F%E4%BC%9A%E7%A2%BA%E4%BF%9D%E6%B3%95-1817744
これと合わせて紹介しておきたいのが、文部科学省によるすべての学校に対するこの通知。
不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない。不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し,学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つことが,児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要 であり,周囲の大人との信頼関係を構築していく過程が社会性や人間性の伸長につながり,結果として児童生徒の社会的自立につながることが期待される。
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)文部科学省
この2つは近年の動きであり、憲法による義務教育の定義と若干の矛盾が生じている現状があります。
自衛隊が憲法違反ではないかという議論にも近しいですが、憲法ができた当時から社会の状況が大きく変わっているわけで、憲法はあくまで文章でしかなく、憲法解釈は柔軟に考えるべきです。
これはあくまで僕の解釈ですが、義務教育の親が教育を受けさせる義務、というのはあくまでその環境を作ること。子どもが望むのであれば、受けさせる義務があるということ。
今回の件のように本人がそれを望んでいない場合は、義務を果たしていると考えていいのではないでしょうか。
子どもにとっては義務ではなく、権利なのです。
周りの同級生がロボットに見えたって見下しすぎ。
これはまぁ人それぞれの感じ方ですから、それをとやかく言ってもしょうがないですけど、彼がそう感じたのであればしょうがないんじゃないですかね。
実際、なぜ学校に行く必要があるのかを考えずに、思考停止で学校にこだわっている人も多いわけで、正直それってロボットじゃないですかとは僕も思います。
改めて説明しておきますが、僕は不登校を肯定しますが、推奨はしていません。
学校に行きたいなら行けばいいと思う。
ただ、せっかく行くなら、なぜ行くのかを考えて思考停止にはならないでほしい。
それだけです。
関連記事>> 不登校の7つの原因とは?不登校本の著者が対処法を年代別に解説
そもそもYouTubeの規約で10歳はチャンネル開設ができない。
先にちょっとしたクイズです。
昨年、もっとも稼いだYouTuberってどんな人かご存知ですか?
HIKAKINさんよりもとんでもなく稼いでる人がいるんです。
名前はライアン君。なんと7歳のYouTuberです。
ちなみに彼が1年で稼いだ金額は24億円です。
海外と日本の規約がどう違うかまでは調べれてないんですが、ゆたぼんくんもアカウント自体は親が開設してるんじゃないでしょうか?
それだったらなんの問題もないと思いますし、それを判断するのは外野じゃなくYouTubeです。
規約うんぬんで批判してる人はそもそも本質じゃないし、ズレてるなーっていう印象。
納得できない人がいてもしょうがないと思います。
特に僕らの親世代にとっての不登校は大変だったから。
20年前、インターネットやSNSが当たり前じゃない時代で考えると、確かに不登校は大変だったと思う。
でも今は時代が違うんですよね。学校でやる大半のことは学校以外でもできちゃいます。
世代間の価値観の違い、環境による価値観の違いが見事に浮き彫りになった良い問題提起だったと思います。
だからこそ、匿名で石を投げるなと言いたい。
このコメント欄とかすごく叩かれてるなぁ。
しかしまぁ10歳で実名顔出しで自分の意見を発信してるゆたぼんくんに、匿名で石を投げまくる大人たちのレベルの低さよ(笑)
みんなは学校に行って何を学んできたのか。
これで逆に学校行かなくても大丈夫と思えるのがウケる。https://t.co/vX2E9kCnXh
— 小幡和輝@不登校は不幸じゃない (@nagomiobata) May 6, 2019
学校に行った方が良いと思う理由を堂々と発言すれば良いのに。
このツイートに対して批判がいっぱい来てますけど(ちなみに賛成もいっぱい来てますが)
マジで思考停止してる人が多すぎるし、自分が嫌な思いしたからお前も我慢しろっていう人ばっかりで本当に悲しくなりましたよ。。。
残念です。
ちなみに批判ってこんなレベルですよ。話にならん。
批判が集まるたびにこれ学校行かなくても良いのでは?笑
って思えるのがマジでウケる。
ググる力というか今回はそのレベルですらないですけど、学校では教えてくれないからなぁ。自分で調べる力って大事ですよね。
心無い批判に負けずに頑張ってほしい。
そして、僕もこれはまだまだ頑張らなきゃいけないなと思いました。
不登校は不幸じゃないが本当に当たり前になるように引き続き頑張っていきます。
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小幡和輝/おばたかずき
NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師
1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30,000時間を超える。その後、定時制高校に入学。
地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。
2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出。
著書