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不登校は甘えじゃない!お子さんを叱ってはいけない理由と5つのすべきこと

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「子どもが急に不登校になってしまった…どうしてだろう?」
急にお子さんが学校に行かなくなってしまって、悩んでいる親御さんもいるのではないでしょうか。

特にお子さんが具体的な理由を言わないと、ただの甘えじゃないか思ってしまうかもしれません。このまま逃げグセがついたらどうしよう、と不安にもなりますよね。

結論からいうと、不登校は甘えではありません。そして、親御さんは「学校に行かなくてもいい」という選択肢を提示してあげることが大切です。

この記事では、実際に10年間の不登校経験をもち、全国100箇所で不登校の経験がある人を中心にイベントを開催したり「学校は行かなくてもいい」などの教育系の書籍を出版したりしている僕が、詳しく解説します。

不登校になるきっかけは人それぞれですが、共通点はあります。多くの不登校経験者に話を聞いたからこそ伝えられる情報を、しっかりとお届けします。

不登校は甘えではない

まず前提としてお伝えしたいのが、不登校は甘えではないし、特殊なことでもないということです。たとえば、以下のような行動は一見甘えにみえます。

  • 理由はないが学校にいきたくないという
  • 学校を休んで家でゲームばかりしている
  • 通学の時間をすぎると元気になる

 

しかし、このような行動は珍しいわけでもなければ、楽したいから選んでいるわけでもないのです。このようにお伝えする理由を解説します。

甘えに見える不登校の子どもは多い

平成30年度の文部科学省の調査によれば、小中学生の不登校者数は164,528名です。そのうち、無気力傾向にある児童生徒数は、47,869名。全体の約30%をしめます。

さらに、無気力な傾向がある子どもに対して、原因を探っています。すると、いじめや対人関係などのの理由に該当しない方も多いことがわかりました。

具体的な理由がわからず、気力がないお子さんというのはけして珍しいわけではないのです。学校というレールから外れて不安かもしれませんが、同じような人はたくさんいます。

当ブログにも不登校の体験談を多く寄稿していただいています。私の子だけ…と不安に感じている親御様はぜひご覧ください。

理由がない不登校が甘えとは限らない

お子さんが学校にいきたくない理由を話さないからと言って、甘えとは限りません。違和感をうまく言語化できていないだけの子も多いからです。

なんとなく周りと合わなかったり、学校を楽しく感じなかったり。ずっと居心地の悪さを感じている場合、ふとしたキッカケから不登校になることもあります。

「なんとなく」から不登校になった方々が、当時を振り返った体験談を寄稿してくださっているのでぜひご覧ください。けして甘えとはいえないことがわかると思います。

不登校の原因は「なんとなく」も多いんです。そのとき親はどう対応するべき? こんにちは。「学校は行かなくてもいい」などの教育系の書籍を出版したり、全国各地で不登校の子どもたちや親御さんに向けたイベント...

https://www.obatakazuki.com/23678290

また、本当は理由があるのに、親御さんに言えなくて隠しているだけのケースも。ここで、頑張って無理をしすぎてしまった体験談を一つ紹介します。

【体験談】無理して学校に行った私の結果。“頑張れない=甘え”じゃない。

ここで、不登校経験者の体験談を紹介します。学校に行きたくない理由を自覚できていないまま、頑張りすぎてしまった方のお話です。

なお、当サイトでは不登校の体験談を引き続き募集しています。(当事者や保護者など)書き方マニュアルを作っているので書きやすいと思います。詳細はこちらの記事を。

 

ペンネーム:れい

私が学校に行けなくなったのは、中学2年生の冬。修学旅行が終わってすぐの頃です。

元々、体調を崩しがちで皆勤賞は1度だけ。中学1年の時です。クラスの雰囲気も良かったので、少し体調が悪くても行きました。この時だけは学校が大好きだと思っていたからです。

それ以外は、風邪などで休んでいました。

皆勤賞を2年連続で取りたいと思って、頑張って通っていました。

しかし中学2年に進級する時のクラス替えで、学年全体でいじめられている子(A子ちゃん)がクラスにいた事と、学年の中でもトップクラスのやんちゃな男子集団(主犯格S君)と同じクラスに。

私はなぜA子ちゃんがいじめられないといけないのか分からず、度々話すような仲になりました。

それがS君たちにとっては面白くなかったのかは分かりませんが、徐々に私自身にも目が付けられてしまいました。

授業内で発表すれば笑われたり、ロッカーにカバンを入れていると黒板消しで的当てゲームが始まって的は私のカバンだったり、物を落として拾っただけで指さされて笑われる…。

これが約半年。直接的に何か言われる事はなく、暴力もなく、世間から見れば単なる嫌がらせや一時的なもの。耐えろって話なのです。

しかし、まだ耐えられるような人間ではなかったので耐えられず、修学旅行終わりから全く登校しなくなりました。

本当のきっかけはいじめでしたが、自覚しておらず、以前から苦手だった体育があるから行きたくないとしか伝えられず。

最初は行きなさいと言っていた父も、粘る私に折れて許可してくれました。その瞬間は嬉しかったのですが、なぜ体育だけで欠席?と考え始めました。

すると自然と涙が溢れてきて…一日中泣きました。

“なんで私は発表で笑われてるの?”
“なんで私のカバンは的なの?”
“何か悪いことしたかな?”

父に勇気を出して話してみました。

「それはいじめって言うんだよ。溜め込んで闘ってたの?いつから?頑張って耐えたんだね。」

衝撃と父の優しさと辛かった思いがこみ上げてきて、また涙が溢れて止まらなくなりました。

翌日、担任の先生に連絡をして話し合い、S君たちに事実確認。

一部の人は認めたものの、主犯格S君、S君ととても仲の良かった3人だけは認めませんでした。

学校に行かなくなってから1週間が経った頃、幻聴と幻覚が始まり、悪夢も見始め…精神科に行きました。

典型的なうつ病でした。

そうだろうと薄々感じていたのであまり驚きませんでしたが、受け入れられない気持ちが半分。

そこでふと思ったんです、消えてしまおうかと。

消えてしまえば何もかもが終わる。こんなに辛い思いをしなくていい。S君たちが認めてくれなくてもいい。楽になりたい。

気がつけば消える方法を調べていました。

実行はしなかったものの、本当に危ないところまで行きました。

進級時にあるクラス替えでS君たちと同じクラスになりませんようにと祈って迎えた新学年。

S君たちとは別のクラスになりました。

学校や人に対する恐怖はまだ残っていたので、遅刻と早退を繰り返しながらですが、また通い始めました。

クラスの雰囲気も良く、相談に乗ってくれる友達もできました。

その後、何事もなく卒業。第一志望の高校に進学しました。進学校でした。

今度こそはちゃんと毎日通って、逃げずに頑張ろうと思って入学。

けれど1年で頑張れなくなりました。またいじめを受けたからです。

2回目となると、自分にも非があるんだろうと考えましたが分からず。

高校の担任の先生に相談すると、誰にも言わないと言ったにもかかわらずクラス全体に話されました。

クラス全体に話された翌日、学校に行ってみると、机の中に小さな手紙が。

開いて読んでみると、

「お前のせいだ!死んじまえ!」

そこからの記憶はありません。いつのまにか家に帰っていました。荷物はなく、なぜか上靴を履いて。

時計を見ると夕方になっていました。とりあえず荷物を取りに学校に戻りました。

すると担任の先生から、無断早退だと怒られました。確かにそうです。けれど事情が事情です。

謝罪した上で事情を説明すると、「いじめはない、嘘をつくな。」これだけでした。

学年主任の先生からは、部活ばかりやっていて成績は最悪の生徒と言われました。

これでも部活ばかりと言われないように、定期テストの成績では常に上位にいました。

今まで頑張ってきたことは何だったんだろう、そもそも頑張ってなかったんだ、じゃあこれ以上頑張るなんて無理。あれ、私はなんで頑張ってたんだっけ。

ここから先も記憶はないです。その場で過呼吸になって倒れたと、後から父に聞きました。

しばらくしてから、通信制の高校に転入し、無事に卒業できました。

ですがトラウマが残っていて、今でも苦しい夜があります。フラッシュバックが起こって、誰もいないのに叫んだり逃げたり。

時には記憶がなくなります。言った覚えのないことを指摘されることもあります。頭の中で誰かから怒られたり話しかけられることも。

詳しい方はご存知だと思います。解離性障がいです。数年前に診断されました。

頻度は減った方ですが、今でもまだまともな生活は送れていないです。普通の生活を送っているように演じています。

それでも消えずに生きていけているのは、どんな私でも受け入れてくれる大切な友達と、家族の存在です。あとは好きなもの。

とてもベタな理由ですが、本当に毎日救われています。

目標だって設定しやすいです。達成したら好きなことを1つするとか。

例えば、家事全般と部屋の掃除、生活必需品を買いに行くことができたら、読書(一章分)ができるとか。

当たり前のことが呼吸をすることと同じくらい、当たり前にできるように、毎日を過ごしています。

無理なんてしないでください。私のように後から苦しむことになります。

“頑張れない=甘え”じゃないです。それは休むべき時間が来たことを、身体が教えてくれています。

どんな理由であろうと、学校に行けないのは辛いことです。

責めないでお話を聞くだけでも救われます。話そうとしない時はそっとしておいてあげてください。いずれしっかりとお話ししてくれます。

焦っても空回りで終わってしまうし、きっと優しいからお話もいつかしてくれると思います。

長くなりましたが、今苦しんでる人が将来少しでも笑顔でいてくれますように。

 

不登校は甘えだと叱ってはいけない3つの理由

ここまで、不登校は甘えではないという理由を、体験談も交えながら説明してきました。では、自分の子が学校に行かなかったとき、親御さんはどのように接すれば良いのでしょうか。

まず大前提として、お子さんが学校に行かなくなったとき、「甘えるな」といったことばを投げつけてはいけません。親御さんがすべきことは、家庭に居場所を作ってあげることです。

叱ってはいけない理由は3つあります。

  1. 子どもの居場所がなくなる
  2. 子どもが自分を責めてしまう
  3. 親に罪悪感を感じさせてしまう

 

詳しく理由を説明します。

【不登校を叱ってはいけない理由1】
子どもの居場所がなくなる

不登校のお子さんには、学校以外の居場所が必要です。しかし、家族に怒られてしまうと、家にも居場所がなくなってしまいます

親子関係が悪化すると、親の目が怖くなって部屋に引きこもるきっかけにもなります。お子さんを追い詰めないためにも、一方的に叱って居場所を奪わないようにしてください。

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【不登校を叱ってはいけない理由2】
子どもが自分を責めてしまう

学校に行かないことを叱ると、お子さんが自分のことを責めるようになります。

「学校を休んで逃げるなんて、わがままだ」という誤解をもった親御さんもいるかもしれません。

しかし、できることなら学校に行きたい、みんなと同じレールに乗りたいと思っている不登校のお子さんは多いです。そして、普通ではない自分を責めたり、コンプレックスを感じたりしています。

ここで親御さんが叱ってしまうと、お子さんはますます自分を責めてしまうので逆効果です。

【不登校を叱ってはいけない理由3】
親に罪悪感をもってしまう

不登校にコンプレックスを感じているお子さんの場合、叱ってしまうと親に罪悪感を持ってしまいます。

親に対して申し訳ないという気持ちが強くなると、心が弱っていくもの。その状態では学校に行こうという気持ちがどんどん失われてしまいます。

 

以上が不登校生を叱ってはいけない理由です。この後に親がとるべき5つの対応を紹介しますが、その前にもしよろしければ僕の公式LINEにご登録ください。
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不登校のお子さんに親がとるべき5つの対応

学校に行かないお子さんに対して、どう接すればいいのかわからない親御さんもいるでしょう。そこで、親が取るべき5つの対応を紹介します。

  1. 学校を休ませる
  2. 不登校の理由を無理に聞かない
  3. 学校以外のコミュニティを作る
  4. 生き方の選択肢を見せる
  5. 打ち込めるものを見つけるきっかけを作る

 

ここで大切なのは、子どもが幸せになる方法を選ぶこと。不登校を無理に解決しようとしてはいけません。居心地が悪いところに戻す必要は、本当にあるのでしょうか。

お子さんの気持ちを尊重して、子どもの目線を大切にしてあげてくださいね。

【不登校の子に親がとるべき対応1】
学校を休ませる

子どもが学校に行きたくないと言っているならば、まずは休ませてあげてください。今、居心地の悪さを感じているからこそ、通学したくないと言っています。

このSOSをわかってもらえないと、お子さんは辛さを感じて居場所がなくなってしまいます。

まずは、「休んでもだいじょうぶだよ」と不登校を認めてあげてください。身近な人が理解してくれることが、精神的な安定につながります。

【不登校の子に親がとるべき対応2】
不登校の理由を無理に聞かない

子どもの気持ちを理解するために、話を聞くのはよいことです。ただし、不登校の理由を無理やり聞いてはいけません。

お子さん自身、理由はよくわからないというケースはよくあること。今は気持ちを説明できるけれども、当時はうまく伝えなかったと言っている不登校の経験者も多いです。

うまく理由をいえないお子さんに対して、サボりだと決めつけてしまっては本末転倒です。

また、伝えてくれた理由が根本の原因だとも限りません。気持ちを表現できないから、わかりやすそうな理由を伝えているケースもあります。

そのため、理由を無理に聞き出して、解決に導こうとするのはおすすめしません。まずは、「行きたくないなら行かなくていい」というスタンスで今までどおりに接しつつ、お子様の声に耳を傾けましょう。

【不登校の子に親がとるべき対応3】
学校以外のコミュニティを作る

学校以外の場所で、友達を作れるコミュニティを作ってあげましょう。コミュニティのなかで人間関係を学んだり、仲間を作ったりすることは大切だからです。

同世代や先輩後輩との人間関係の築き方を身に付けられるのは、学校だけではありません。フリースクールを始めとして、習い事や趣味に通えば十分経験できます。

僕の場合は、適応指導教室やゲームをする仲間と交流をしていました。学校以外の場所でいろいろな人と話していたため、イベント企画や書籍出版などの会社を立ち上げています。

学校以外でもコミュニケーション能力を磨くことは十分できるので、ぜひ交流の場を作ってあげましょう。

【不登校の子に親がとるべき対応4】
生き方の選択肢を見せる

生き方の選択肢をたくさん見せてあげるのもよい対応です。学校に行かないことに対して、不安や後ろめたさを感じている子は少なくありません。

不登校だけど成功をしている人や、学校に行かないで良い方法をたくさん伝えてあげることが大切です。

不登校を経験した後に、社会で活躍している人はたくさんいます。また、学歴が気になるならば、AO入試を活用して大学に入る手も。このように、将来の選択肢はたくさんあるのです。

また、現在の勉強面が気になるなら、インターネットをつかって自宅で学習することもできます。特に「すらら」は所属している学校を出席扱いにできるので、おすすめの教材です。

学校に行くことだけが、お子さんの幸せにつながる道というわけではありません。ぜひさまざまな道を見せてあげてください。

>>すらら公式HP

すららについての詳しい記事はこちら!
>>【評判】すららの5つの特徴とメリットを徹底解説【不登校生におすすめ】

【不登校の子に親がとるべき対応5】
打ち込めるものを見つけるきっかけを作る

子どもが何に対しても無気力な状態なら、夢中になれるものを見つけるようにきっかけを作ってあげましょう。僕の場合はゲームでしたし、音楽やイラストなど何でもかまいません。

打ち込めるものが見つかると、成功体験を積むことができます。頑張ったことが認められたり、やった成果が出てきたりするとと自分に自信もわいてきて、次のアクションを取り始めるかもしれません。

お子さんが夢中になっていることはとことんやらせてあげるほか、打ち込めそうなものを提案してあげるのも良いでしょう。

小幡和輝からのメッセージ

僕の不登校は、なんとなく集団生活に違和感をもったことから始まりました。ただ、その違和感をうまく説明できず、「なんとなく行きたくない」としか答えられませんでした。

学校に行かなくなる理由は人それぞれ違うので、一概に僕の事例がすべて当てはまるとはいえません。ただし、明確な理由をいえなかったとしても、不登校になるのはけっして甘えではないのです。

学校が合わないのなら、こだわる必要なんてありません。不登校は悪いことでも不幸なことでもない。数ある選択肢の一つです。

学校に行かないならば、それに変わる夢中になれるものを見つければいい。学校に行かないという選択肢を伝えたいです。

【100人以上掲載中】本ブログに掲載されている不登校体験談まとめ こんにちは。 小幡和輝です。この記事ではみなさんからいただいた不登校の体験談をまとめています。 不登校体験談の記事まとめ...

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僕自身も中学生までの10年間、不登校でした。しかし、その後は大学まで進学し、現在は会社の代表を務めています。

その経験を経て言えるのは「不登校は悪いことではない」ということ。行きたくない子を無理やり学校へ行かせるのも、良くありません。

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ABOUT ME
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』『子ども稼ぐ力』など 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!