こんにちは。小幡和輝と申します。
僕自身が約10年間の不登校経験があり、「ゲームは人生の役に立つ」などの教育系の書籍を出版したりしております。
今日、依存症治療の仕事をされている方とゲーム依存症について話していたのですが、やっぱりこの考え方って新しくて本質をついてるんだなぁと思ったので記事にしてみます。
ゲーム依存症=ゲームを悪だと考えるのはこの記事を読んでからにして欲しいです。
ゲーム依存症について誤解されている部分も多いですし、ゲーム自体が悪ではないということを知ってもらえたらいいなと思ってます。
そもそもゲーム依存症の定義とは
WHOが定義するゲーム依存症とは、ゲームをプレイする時間が多いことを指しているわけではありません。
一言でいうとゲームが生活に障害をもたらしている状態です。
かつ、それが依存症と判断する目安はその状態が12か月続く場合となっています。
例えば学校に行かない、仕事をしていないといった本来その年齢でやるべき生活環境をやっていない状態でゲームをずっとやっているというのはゲーム依存症と考えられそうです。
逆に会社に勤めていて、仕事が終わった後や休みの日にどれだけゲームをしていようと仕事という社会生活は行っているので、ゲーム依存症の定義にはあたりません。
もちろんプロゲーマーもゲーム依存症ではないです。
まずはゲームのプレイ時間が長い=ゲーム依存症ではないというところを整理しておきます。
不登校とゲーム依存症
僕は不登校の専門家なのでここからは子どもに焦点をあてて書いていきますね。
『子どもが不登校になってゲームにハマってしまいました。。。ゲーム依存を解決するにはどうしたらいいですか?』
僕のもとにはこのような相談がよく届きます。
不登校とゲーム依存症はセットで考えられることが多いです。
まず僕の事例について紹介すると、僕は不登校時代1日10時間以上ゲームをしていました。
ですが、ゲーム依存ではなかったと思います。
僕は学校に行ってなかったですが、学校の代わりとなるフリースクールに通っていました。
僕の一日のスケジュールをざっくり書くと、9時くらいから12時くらいまでフリースクール。
そこから昼ごはんを食べて、フリースクールの友達の家に遊びに行きゲームで遊んでいました。晩御飯前くらいに帰ってくるか一緒に晩御飯を食べて、あとは0時前後までゲームをして寝るという感じです。
だいたいこんな感じのスケジュールだったので、昼夜逆転をした経験はないです。
ここで大事なのは朝に楽しいことがあるかどうかじゃないかなと。
不登校の子どもの気持ちに立って考えてみると、朝に起きるメリットがないのです。
学校に行ってない自分がいい状態だと考えている子どもは少ないです。誰もが少なからず劣等感を持っていると思います。僕もそうでした。
家族みんなが仕事や学校への支度をしていたり、外から子どもの声が聞こえてくるかもしれません。
この時間って居心地が良いとは言えないですよね。
一方で夜中というのはオンラインゲームで多くのユーザーとマッチングしやすい時間でもあります。いまは世界中の人とマッチングできるゲームも多いので、時差の関係もあり深夜だろうと多くの遊び相手がいます。
これでは夜中までゲームをして昼まで寝ているということに流れてしまう気持ちはわかると思うんです。
そもそも起立性調節障害など、朝起きることが苦手な病気や体質の子どもも多いです。(僕もそうです)
なので、頑張って起きなさいという精神論だけでなく、朝起きたくなるような楽しいことを作ってあげるというのが大事な視点だと考えています。
このような不登校の子への向き合い方や、ゲームとの上手い付き合い方について、随時情報を発信をしています。この後に「ゲームを使ってゲーム依存症を治す方法」を紹介していきますが、その前にもしよろしければ僕の公式LINEにご登録ください。
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朝ゲームで昼夜逆転を解消
僕はいまゲームをオンラインで教えるゲムトレというサービスを運営しています。
ゲムトレの特徴はトレーニング時間を基本的に朝行っているという点です。
いま多くの子どもたちが受講してくれているのですが、ゲムトレをはじめてから昼夜逆転が治りましたという声が多く届いています。
やっぱり楽しいことがあったら朝起きるんですよね。
ゲムトレのトレーナーは全国大会出場レベルなので、1人でやっているときとは比べものにならない多くの気づきがあり、上手くなっていく自分が嬉しくなります。
明日は朝からゲムトレだから早く寝なきゃ。
ゲームを使って夜中にゲームをすることを辞めさせるというアプローチです。
良い課金と悪い課金
もう一つお伝えしておきたいのが課金についてです。
子どもが親に黙って何十万も課金していたというニュースがあったりしますが、これは申し訳ないですが親が悪いです。
教育の話じゃないですよ。そもそも課金できないような設定ができるのにやってなかったのですから。
お店で何十万円も入っている財布を持っていて、目の前に欲しい商品がいっぱいあるわけなので衝動的に買ってしまう気持ちはわからなくはないですよね。
なので、それは親が事前に設定で止めておくべきだと思います。
追加でお伝えしたいのは課金には良い課金と悪い課金があるということです。
まず前提にしておきたいのは、5000円程度までの課金は許容範囲だと思ってください。
なぜなら、そもそもそのゲームを無料で遊んでいるわけですよね。
ゲームの売り方が変わっているので、無料でお試しができていると考えてみてほしいです。
普通にゲームソフトを買ったらかかりそうな金額までの課金は許容範囲だと思います。
その上で良い課金と悪い課金についての話をします。
一言でいうならゲーム内での強さに影響しないものが良い課金です。
逆に課金することで強くなるというのが悪い課金です。
例えばいま一番遊ばれているフォートナイトというゲームは課金しても強くなりません。
課金して手に入るものはスキンといって衣装です。見た目がかっこよくなるだけなんですよね。
1着2000円程度なので、これを何十万円分も使うとはちょっと考えにくいですよね。
逆に課金することでどんどん強くなっていくゲームもあります。
僕はこれはオススメしないです。
ただ、そもそも近年のeスポーツの文脈でそういったゲームは減っているようにも思います。課金で強くなるものは競技に適さないので。
課金自体を悪とするのではなく、そのゲームがどういったルールで動いているのか、課金することで何が得れるのかを親が理解した上で良い悪いを判断してほしいなと思います。
あ、一応、、、形に残らないデータにお金を使うなんて、、、、というのは間違ってますので。
形に残らないデータのコンテンツに価値を感じる人もたくさんいるということは理解してほしいです。
ゲーム依存症をゲームを使って治療する
さて、改めてゲーム依存症の話に戻りますね。
ゲーム依存症を改善させるためにゲームを取り上げるというのは僕は間違ったアプローチだと思います。
誰だって好きなものを一方的に取り上げられたら怒りますよ。
取り上げた結果、子どもとの信頼関係が崩れてしまい、家族の会話が無くなったという声が後を絶ちません。
ゲーム依存症をゲームを使って治療する
ゲムトレではグループトレーニングが中心となっているので、ゲームを通じて全国に友達ができますし、朝に行うことで規則正しい生活にも繋がっていきます。
そもそも日本ではゲーム脳というネガティブな言葉のせいで、ゲームのイメージがとても悪いです。
世界的にはゲームは囲碁や将棋のように脳を鍛えることに繋がるという研究結果はたくさんあり、囲碁や将棋はOKで、ゲームはダメというのはおかしな話です。
イギリスでは大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)が授業に採用されましたし、マインクラフトはプログラミング学習の文脈もあり、すでに多くの学校で使われています。
ゲーム=悪ではなく、ゲームと正しく付き合うことで、ゲームを使った主体性の高い教育を作っていけたら良いなと思っています。