「高校生で不登校になると、大学に行けなくなるって本当?」
「不登校の子どものために何ができるのかわからない…」
「そもそもどうして不登校になったのか知りたい」
このような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?
不登校に関しては子ども自身が一番悩んでいるので、親は可能な限りサポートしてあげることが重要です。しかし、どのように対応したらよいかわからない人も多いでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- 高校生が不登校になると「やばい」と言われる理由
- 高校生が不登校になる原因
- 不登校になった高校生のために親が取れる対応
子どもが不登校になった原因を理解し、将来のために支えてあげたいと思っている人は、ぜひ最後までお読みください。
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高校生が不登校になると「やばい」と言われる3つの理由
以下の理由から、高校生が不登校になると「やばい」と言われることがあります。
- 留年や中退につながる
- 就職に悪影響を及ぼす
- 人間関係を築けない可能性がある
それぞれ詳しく確認してみましょう。
1. 留年や中退につながる
不登校が長期化して、出席日数が不足した状態になると、高校の場合は留年という措置が取られます。
そして留年すると復学する気持ちがなくなり、中退につながる可能性もあります。
ただし、不登校によって出席日数が足りなくなっても、必ず留年するとは限りません。出席日数を増やすために、補修をしてくれる学校もあります。
子どもが復学を希望したときにスムーズに対応できるように、学校に相談しましょう。補修をしてくれるのか、どのような方法で単位が得られるのかなど、事前に確認しておくのがおすすめです。
2. 就職に悪影響を及ぼす
高校生が不登校になると、就職に悪影響を及ぼすと言われることがあります。仮に不登校によって中退した場合、履歴書に記載する必要があるからです。
中退に対して明確に理由を述べられない場合、企業によっては不採用という形をとることもあります。
一方で、復学して留年することなく高校を卒業すれば、不登校の履歴が残りません。自分から話さない限り、不登校になったことは知られないため、就職の不利にはならないでしょう。
また、最終学歴で判断する企業は多いため、仮に高校を中退していても、高卒認定などを得て大学を卒業していれば、問題なく就職できるというケースもあります。
「不登校は就職に悪影響だからやばい」という意見は、一部の状況に対するものだと考えておいてください。
3. 人間関係を築けない可能性がある
学校に行けないまま引きこもり、人間関係を築けない可能性があります。
高校は、勉強をするだけの場所ではありません。友達や先生とコミュニケーションを取ることで、協調性や社会性を学ぶ場でもあります。
学校に行かないと、人間関係の構築に苦労すると考えられることがあります。
しかし、高校以外で人と関われば問題ありません。子どもの希望を聞き、習い事やボランティアなどで人と関われる場を用意すれば、協調性や社会性をしっかり獲得できます。
高校生が不登校になる7つの原因
高校生が不登校になる主な原因は、以下の7つです。
- 無気力・不安
- いじめ・人間関係の問題
- 学業の不振
- 入学・進級時の不適応
- 遊び・非行
- 親子関係の問題
- 家庭環境の変化
子どもの悩みを解決するには、不登校の原因を知った上で対処するのが重要です。順番に解説するので、何が原因で子どもが不登校になっているか考えてみてください。
1. 無気力・不安
高校生が不登校になる理由として最も多いのが、無気力と不安です。無気力になる原因や抱えている不安は、人によって異なります。
子どもによっては、無気力や不安感がどこから来るのか、原因がわかっていないこともあります。問題が起きたわけでもなく、やりたいことがないだけで不安になることもあるでしょう。
不安な気持ちが大きくなると、気持ちが落ち込んでしまいます。そして精神的に消耗し、学校を休みがちになるのです。
また無気力や不安感は、学校だけに起こるものではありません。趣味など、日常生活に対する意欲が湧かなくなることもあります。
出典:文部科学省|令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸過程に関する調査結果について
2. いじめ・人間関係の問題
いじめや人間関係の問題が原因で、不登校になることがあります。
学校に行っても仲間外れにされる、陰口を言われるなどの状況になっていると、学校に行くのが苦痛になるでしょう。
また、いじめられていなくても、人間関係の問題を抱えていると、不登校につながります。
文部科学省の調査によると、人間関係にまつわる不登校の要因と割合は、以下のとおりです。
- いじめ:0.2%
- いじめを除く友人関係:8.8%
- 教職員との関係:0.5%
- クラブ活動・部活動等への不適応:0.9%
実はいじめを除く友人関係のほうが、不登校になる割合は高いという結果が出ています。
例えば、クラスに気の合う友達がいないと、学校に行っても楽しくないでしょう。さらに、居場所がないと感じる可能性もあります。
また、友達だけでなく、先生との関係が原因で不登校になることもあります。先生が高圧的であったり、距離感が近すぎたりと、原因はさまざまです。
3. 学業の不振
高校でも授業の内容が理解できなかったり、テストの点数が目標よりも低かったりすると、学校を休みたくなる可能性があります。
高校の授業は、中学校よりも高度な内容なので、勉強についていけなくなる人もいます。特に、努力してハイレベルな高校に進学した場合に、学業の不振に悩みやすいです。
レベルの高い学校に行くと、中学校までは成績が上位だったのに、高校では下位になることがあります。今まで成績が良かった分、下位になるダメージは大きいでしょう。
また、成績が振るわないと、大学受験への不安も抱えることになります。大学受験を意識するほど、学業不振のストレスが増えてしまうのです。
学業の問題を解決できないと、自信をなくして不登校につながることがあります。
4. 入学・進級時の不適応
入学や進級による環境の変化に適応できず、不登校になることがあります。特に、高校への入学は子どもにとっては大きな環境変化です。
入学したら、新たな人間関係を築かなければなりません。環境に適応できずにストレスを抱え、不登校になる子どももいます。
また、クラス替えによっても環境が変化します。環境変化が起こる入学時や進級時は、子どもがストレスを感じやすい時期なので注意が必要です。
5. 遊び・非行
友達との遊びを優先し、学校を休む子どももいます。目先の楽しいことにとらわれ、学業が疎かになってしまうのです。
中には、飲酒や喫煙などの非行に走ってしまう子どももいます。多感な時期で周りの人の影響を受け、学校に行かないことがかっこいいという考えを持つケースも。
子どもを説得しようとしても響かず、学校に行けない状態が続く可能性があります。
6. 親子関係の問題
親との関係がうまくいかずに、不登校になることもあります。子どもに干渉しすぎる、無関心になるなど、原因はさまざまです。
また、教育熱心にであることが負担になっていることもあります。子どものためを思っての行動でも、本人が求めているとは限りません。
気持ちを汲み取れないままだと、子どもはストレスを溜め込んでしまいます。精神的に消耗し、学校に行く気力がなくなってしまうのです。
7. 家庭環境の変化
家庭環境の変化も不登校の原因になります。両親の別居や離婚は、子どもに大きな影響を与えるので要注意です。
家族が離れ離れになることで、子どもに悲しい思いをさせてしまいます。別居や離婚の前に親が喧嘩しているところを見せるのも、子どもにとっては負担になります。
また、親のリストラや死別などは、子どもに精神的なダメージを与える原因になるでしょう。心に大きな負荷がかかると、子どもの気力が低下して不登校につながります。
不登校になった高校生のために親が取れる対応5選
子どもが不登校になったら、以下のような対応を取りましょう。
- ゆっくり休ませる
- 家庭環境を整える
- 学校と連携する
- 学校以外の居場所を作る
- 学習をサポートする
子どもの悩みを解消するサポートをしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. ゆっくり休ませる
まずは不登校を認めて、ゆっくりと休ませましょう。子どもは何らかの原因があって、学校に行けなくなっています。
子どもによっては「学校に行かないとダメだとわかっているのに行けない…」と、周りと同じように登校できなくてストレスを抱えているケースも珍しくありません。
ストレスを抱えすぎないように、子どもには無理に学校に行く必要はないことを伝え、安心させてあげましょう。
不登校は良くないことだと考え、無理に学校に行かせるのはNGです。子どもを追い詰めてしまい、関係悪化も招きます。
そもそも不登校は決して悪いことではなく、選択肢のひとつです。不登校を経験したあとに、社会に出て活躍している人はたくさんいます。
親が焦って無理な対応すると、子どもに負担がかかるので、まずは休ませて様子を見ましょう。
2. 家庭環境を整える
子どもにとって、居心地が良い家庭環境を作るように意識しましょう。
不登校になった子どもは、何らかの問題が生じてストレスを抱えている状態です。そこで、家で休ませ、心を回復させるのが重要です。
子どもがゆっくりと休めるように、親同士で喧嘩しないなど、可能な限り快適な環境を作りましょう。また心配するあまり、子ども干渉しすぎないような配慮も必要です。
特に家庭環境に問題点がない場合は、今まで通り接してあげてください。
3. 学校と連携する
子どもが不登校になったら、学校と連携しましょう。適切なサポートができるように、学校に連絡し、欠席日数などを定期的に確認するのが重要です。
高校は出席日数が不足すると、留年という措置が取られます。留年が決まると、子どもはさらに落ち込んでしまうかもしれません。
学校によっては出席日数が足りなくなった際に補習でカバーできる制度があるので、確認してみてください。
なお、出席日数に余裕がある場合でも、早い段階から学校と連携するのがおすすめです。連絡すれば授業で使ったプリントを届けてもらうなど、サポートが受けられる可能性があります。
4. 学校以外の居場所を作る
子どもが登校しない状態が続いているなら、学校以外の居場所を用意しましょう。習い事やボランティアなど、人と関われる場を提案して、子どもの希望を聞いてみてください。
適応指導教室やフリースクールなど、不登校生徒向けの施設もあります。以下の条件を満たせば、出席扱いになります。
(1)保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること。
(2)当該施設は、教育委員会等が設置する適応指導教室等の公的機関とするが、公的機関での指導の機会が得られないあるいは公的機関に通うことが困難な場合で本人や保護者の希望もあり適切と判断される場合は、民間の相談・指導施設も考慮されてよいこと。
ただし、民間施設における相談・指導が個々の生徒にとって適切であるかどうかについては、校長が、設置者である教育委員会と十分な連携をとって判断するものとすること。このため、学校及び教育委員会においては、「民間施設についてのガイドライン(試案)」を参考として、上記判断を行う際の何らかの目安を設けておくことが望ましいこと。
(3)当該施設に通所又は入所して相談・指導を受ける場合を前提とすること。引用:文部科学省|高等学校における不登校生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の対応について
適応指導教室は、教育委員会が設置している支援施設です。学校生活へ復帰支援が目的なので、同じ高校にまた通いたいと考えている子どもにおすすめ。
フリースクールは、NPO法人や企業が運営している民間の教室です。自由度の高いカリキュラムで、遊びがメインのところもあります。
施設によって規模や方針が異なるため、近くのフリースクールを調べてみてください。
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5. 学習をサポートする
子どもが不登校になったら、学習をサポートするのがおすすめです。
サポートしてあげることで「置いていかれるのではないか」という不安を軽減できます。また、勉強についていけずに不登校になった場合は、原因解消につながります。
子どもを十分に休ませ、元気が出てきたタイミングで学習方法を提案しましょう。勉強は、親が直接教える必要はありません。
以下のようなさまざまな選択肢があるので、子どもの希望を聞きましょう。
- 塾
- 通信教育
- 家庭教師
高校に行けなくても、塾には行ける可能性があります。外に出たり人に会ったりすることで気分転換ができるので、塾を提案しても良いでしょう。
「自宅で気軽に学習したい」と子どもが考えているなら、通信教育や家庭教師がおすすめです。通信教育の「すらら」は、無学年式教材で子どもペースで学習を進められます。
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