「学校に行きたくないという子どもは甘えている状態なの?」
「子どものためにできることが知りたい」
「1人で悩み続けても解決しないから、子どものことを誰かに相談したい」
このようなお悩みを抱えていませんか?
結論から言うと「学校に行きたくない」と言う子どもは、親に甘えているとは限りません。いじめや環境の変化など、何らかの課題を抱えていることで、学校を休みたがっている可能性が高いです。
子どもの力になるためにも、学校に行きしぶる心理や対処方を知っておくことが大切。そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- 子どもが学校に行きたがらない理由
- 親が取れる対応・NG行動
- 子どもの相談ができる窓口
子どもの悩み解決のサポートをしてあげたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
「学校に行きたくない」が甘えとは限らない
「学校に行きたくない」と言う子どもは、甘えているとは限りません。限界までストレスがたまっている可能性があります。
学校でいじめられている、先生から高圧的な態度で接されるなど、家にいる方が安全のために登校をしぶっていることが考えられます。何らかの課題を抱えており、親に助けを求めているのかもしれません。
「ただサボりたいから学校に行きたくないと言っている」という状態ではなく、心身のSOSの可能性があるので、親は子どもの気持ちを尊重して、じっくりと話を聞いてあげましょう。
【ケース別】子どもが学校に行きたくない理由
ここでは、子どもが学校に行きたくない理由を、文部科学省のデータを用いて解説します。
- 小・中学生の場合
- 高校生の場合
お子さんが当てはまるものがないかチェックしてみてくだい。
1. 小・中学生の場合
小・中学生が不登校になる理由は、以下の表の通りです。
不登校の要因 | 人数 | 不登校児童生徒に占める割合 |
無気力・不安 | 154,772人 | 51.8% |
生活リズムの乱れ・あそび・非行 | 33,999人 | 11.4% |
いじめを除く友人関係をめぐる問題 | 27,510人 | 9.2% |
親子の関わり方 | 22,187人 | 7.4% |
選択肢に該当なし | 14,814人 | 5.0% |
引用:文部科学省|児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和4年度版)
「無気力・不安」のみで、全体の50%を超えています。何らかの理由で無気力や不安になり、登校しなくなる子どもが多いです。
実は、不登校の理由が明確ではなく、「なんとなく」というお子さんも多くいます。
参考記事:不登校の原因は「なんとなく」も多いんです。そのとき親はどう対応するべき?
不登校の要因は、学校だけが問題だけではありません。「なんとなく行きたくない」という子どもがいたり、生活リズムの乱れや親子の関わり方が影響したりと、様々です。
小・中学生の子どもが登校をしぶる場合に原因は学校にあると決めつけず、他の部分にも目を向けることが重要だといえます。
2. 高校生の場合
高校生が不登校になる理由は、以下の表の通りです。
不登校の要因 | 人数 | 不登校児童生徒に占める割合 |
無気力・不安 | 24,223人 | 40.0% |
生活リズムの乱れ・あそび・非行 | 9,651人 | 15.9% |
いじめを除く友人関係をめぐる問題 | 5,576人 | 9.2% |
入学・転編入学・進級時の不適応 | 5,070人 | 8.4% |
選択肢に該当なし | 4,858人 | 8.0% |
引用:文部科学省|児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和4年度版)
以下の要因は、小中学生が不登校になる理由と共通しています。
- 無気力・不安
- 生活リズムの乱れ・あそび・非行
- いじめを除く友人関係をめぐる問題
高校生も小・中学生と同じような理由で、不登校になっています。
一方で、高校生の場合は「入学・転編入学・進級時の不適応」が不登校の理由になることも少なくありません。子どもが高校生なら、環境が変わる時期は要注意です。
不登校の4つの時期
親の愛情を求めた結果として不登校になると、時期によって子どもの心境や行動が変化します。ここでは、以下の4つの時期について解説します。
- 前兆期
- 進行期
- 混乱期
- 回復期
子どもの状況を把握する際の指標になるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 前兆期
不登校の前兆期は、以下のような行動が見られます。
- 体調不良を理由に行きしぶる
- 特定の曜日に欠席する
- 学校の時間に家では元気に過ごす
- 登校を促す人以外とは元気に話せる
- 習い事には行けるが学校は休みがち
子どもが何らかの課題を抱え、学校に行きしぶったり五月雨登校をしたりしている状況です。
学校に無理やり行かせるのではなく、子どもに寄り添ってあげることが重要です。何がつらいのかを聞いたり、一緒に考えたりしましょう。
参考記事:子どもが五月雨登校になったときの対処法5選!長引くことで生じる問題や親のNG行動も解説
2. 進行期
進行期になると、以下のような行動が見られます。
- 夜更かしをして朝に起きられない
- 友達との関わりを断つ
- 学校の話を避けようとする
- たまに落ち込んでいる様子が見られる
- 休日や夜は外出できる
周りの人と同じように登校できず、悩んでいる可能性があります。基本的に子どもは、登校しないといけないとを感じていることが多いです。
ところが思うように学校に行けないことで、自己肯定感が下がってしまうこともあります。子どもが自信をなくさないように、ポジティブな声がけを意識することが大切です。
3. 混乱期
混乱期の子どもの様子は、以下の通りです。
- 何も悩みがないように感じられる
- 家族と楽しく話せる
- 学校のことも話せるようになる
「学校に行かなくても良い」と思い始めている時期です。登校しないといけないという焦りがなくなり、進行期よりも穏やかな気持ちで過ごせる日が増えます。
混乱期には、子どもが自己肯定感を取り戻せるように、励ましの言葉をかけましょう。愛情が伝わると、家族の支えがあることに安心し、前向きな気持ちにシフトします。
4. 回復期
回復期になると、以下のような行動が見られます。
- 徐々に登校できるようになる
- 学校での出来事を話す
行事などをきっかけに、子どもが登校するようになります。遅刻や欠席をしつつも、登校できる日数が増えるので、親としては安心できるでしょう。
しかし、ストレスを感じると、また不登校になることも。登校を再開してからも、意識的にポジティブな声がけをするのがおすすめです。
子どもが学校に行きたくないと言うときに親が取れる対応5選
子どもが「学校に行きたくない」と言うときは、以下の対応を取りましょう。
- 十分に休ませる
- 子どもの話を聞く
- 生活リズムを整えるサポートをする
- 居場所を作る
- 学習をサポートする
子どもの支えになってあげたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 十分に休ませる
子どもが学校に行きたがらない場合は、何らかの課題を抱えている場合が多いため、十分に休ませましょう。
課題を解決していないのに無理に登校させると、子どもを追い詰めてしまうことになりかねません。まずは十分に休ませて、心と体が回復するのを待ちましょう。
子どもは学校に行けないことで、自己肯肯定感が下がっている可能性があります。無理に学校に行く必要はないと伝え、安心させてあげるのがおすすめです。
2. 子どもの話を聞く
子どもが抱えている問題解決をサポートしてあげたいなら、本人から話を聞きましょう。学校に行けない理由は様々なので、子どもに直接聞かないとわからないためです。
理由がわかれば、子どものためになる対策を考えられるでしょう。
ただし、問い詰めると逆効果になるので要注意です。すぐに教えてもらえない場合は、無理に聞き出すのではなく、子どもが話しやすい環境を作る必要があります。
会話をする機会を増やし、雑談をして子どもの心を開きましょう。
3. 生活リズムを整えるサポートをする
子どもの生活リズムを整えることも重要です。
学校に行けないうちに、昼夜逆転していることがあります。また、朝に起きられないことが、学校に行けない理由になっている場合も。
親が生活リズムを整えるサポートすることで、学校に行くハードルが下がる可能性があります。朝に起こしてあげたり、休日のお昼に出かけたりと、無理のない範囲でサポートしてみてください。
4. 居場所を作る
子どもが安心して過ごせるように、居場所を作ってあげましょう。学校に居場所がないことが、行きしぶりや不登校の原因になっている場合があります。
不登校になっても居場所ができるわけではないので、子どもは孤独を感じやすいでしょう。子どもが過ごしやすい家庭環境を維持するだけでなく、学校以外の居場所も作ってあげてください。
なお、学校を休みがちな小中学生には、オンラインフリースクールの「クラスジャパン小中学園」がおすすめです。eスポーツやプログラミングなどの部活動に参加でき、ホームルームもあるので、自宅にいながら全国に友達ができます。
クラスジャパン小中学園で学習すると、出席扱いになるので、中学あるいは高校受験を目指している子どもにもおすすめです。初月利用料無料のトライアルを利用できるので、ぜひチェックしてみてください。
5. 学習をサポートする
子どもの学習をサポートしてあげるのもおすすめです。
勉強についていけないことが原因で「学校に行きたくない」と言っている可能性があります。また、不登校になってから勉強で置いていかれるのではないかと、不安になることも。
親が子どもの学習をサポートすることで、不安を軽減できます。学校に行きたくない理由が勉強でなかったとしても、サポートしてあげるのがおすすめです。
以下のように複数の手段があるので、子どもの希望に合わせて選択しましょう。
- 塾
- 通信教育
- 家庭教師
子どものペースで学習を進めるなら、通信教育の「すらら」がおすすめです。無学年式教材なので、年齢に関係なく利用できます。
カリキュラム設計や質問対応もしてもらえるため、子どもが一人で悩むことがなくなるでしょう。無料で学習体験が受けられるので、ぜひチェックしてみてください。
すららについての詳しい記事はこちら!
>>【評判】すららの5つの特徴とメリットを徹底解説【不登校生におすすめ】
子どもが学校に行きたくないと言うときのNG行動4選
子どもが「学校に行きたくない」と言ったときに、以下の行動を取るのはNGです。
- 理由を問い詰める
- 強引に学校に連れて行く
- 過度に甘やかす
- 軽く受け流す
登校をしぶる子どもは、すでにストレスをため込んでいる可能性があります。親の行動でさらに子どもを追い込むことがないように、ここでしっかり確認しておきましょう。
1. 理由を問い詰める
学校に行きたくない理由を問い詰めると、子どもにストレスを与えてしまいます。
親の期待に応えたいと思っている子どもは多く、学校に行きたくない理由を話すのは勇気がいるもの。ネガティブなことを伝えると、親にがっかりされるのではないかと心配している子どももいます。
親は、子どもが抱えている不安な気持ちを解消できるような行動を心がけましょう。まずはゆっくりと休ませ、子どもの心が落ち着くまで待ちます。
心が落ち着いてくると、子どもから話してくれるときが来ます。学校に行きたくない理由は、子どもに聞かない限りわかりません。
簡単には話せないことのため、子どもが話しやすい雰囲気を作ることが重要です。
2. 強引に学校に連れて行く
子どもを強引に学校に連れて行くのも、得策ではありません。学校に行きたくないという場合、子どもは何らかの課題を抱えています。
課題を解決しないまま学校に連れて行ったら、状況が改善しないどころか、悪化してしまう恐れがあります。
本人は「学校に行きたい」と思っていても、いじめなどの理由があって登校のハードルが上がっていることもあるでしょう。
子どものためを思うなら、無理やり学校に連れて行くのではなく、まずは休ませて様子を見ることが大切です。
3. 過度に甘やかす
甘やかすと、親に対して「何でも言うことを聞いてくれる人」という扱いになってしまいます。好き放題できる状況になると、親の言うことは聞く必要がないと思われる可能性もあるので要注意です。
例えば、家のことを何から何までやってあげたり、ほしがるものを何でも買ってあげたりするのはNGです。子どもにストレスがたまっているからといって、過度に甘やかす必要はありません。メリハリを持って子どもに接することが重要です。
4. 軽く受け流す
子どもにとって「学校に行きたくない」と親に言うことは、勇気がいることです。精神的に弱っているのに軽く受け流されたら、絶望的な気持ちになる子どももいます。
「親は頼れない」と心を閉ざしてしまったら、子どもの考えを伝えてもらえなくなるでしょう。少しでも早く状況を改善したいなら、子どもの言葉に しっかりと耳を傾けるようにしてみてください。
学校に行きたくない子どもの相談ができる窓口3選
学校に行きたくない子どもの相談に対応している窓口は、以下の3種類です。
- SNS・チャット相談
- 電話
- 公的機関
それぞれ紹介するので、利用しやすいものを選んでみてください。
1. SNS・チャット相談
SNSやチャットで相談を利用する方法です。自分の気持ちを整理しながらじっくりと考えて書き込めるため、チャットなら焦ることなくやり取りができます。
主な窓口は、以下の通りです。
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2. 電話
電話相談を受け付けている機関もあります。チャットのように文字を打ったり、返信を待ったりする必要がないのがメリットです。
主な窓口を以下の表にまとめました。
相談窓口 | 電話番号 |
24時間子供SOSダイヤル | 0120-0-78310 |
ヤング・テレホン・コーナー | 03-3580-4970 |
子供の人権110番 | 0120-007-110 |
児童相談所 | 0120-189-783 |
東京都教育相談センター | 0120-53-8288 |
電話相談は、チャットよりも受け付けている時間が限られている可能性があるので、事前にサイトをチェックしましょう。
3. 公的機関
自治体や専門機関の窓口でも相談ができます。必要に応じて面談をしてもらえ、専門的な意見が聞けます。
子どもの相談を受け付けている主な機関は、以下の通りです。
- 教育相談室
- 地域支援センター
- 児童相談所
比較的時間があり、対面で話したいという人は、公的機関の相談窓口を利用してみてください。