こんにちは!小幡和輝と申します。
ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』というサービスを運営していたり、「ゲームは人生の役に立つ」などの教育系の書籍を出版したりしております。
近ごろ注目を集めている、プロゲーマーという言葉。意味は何となく分かるけど、定義についてそこまで詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、プロゲーマーについて理解を深められるよう、定義を詳しくまとめました!
実際に稼いでいるプロゲーマーの収入状況についても解説しているので、プロゲーマーについて詳しくなりたいと考えている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
【プロゲーマーの定義】
「ゲームで生計を立てている人」
プロゲーマーの定義にはいろいろな説がありますが「ゲームでお金を稼いで生計を立てている人」と考えている方が多いです。
以前であれば「プロとして大会に出て、スポンサーを獲得している人」という考え方が強くありました。ところが最近はお金を稼ぐ方法が多様化していて、今では大会に出るだけがプロゲーマーとは言えません。
ゲームを教える人になったり、配信で広告収入を得たりと、ゲームと一口に言っても様々な稼ぎ方が生まれています。
よって「ゲームだけで生計を立てられている人」という考えが、プロゲーマーの定義として使われていることが多いです。
定義にあうプロゲーマーの5つの例
プロゲーマーの定義である「ゲームでお金を稼いで生計を立てている人」には、どのようなケースがあるのかを説明します。
- 大会に出場して賞金で稼ぐ
- ゲーミングチームに所属して固定給をもらう
- スポンサーをつけて報酬をもらう
- YouTubeなどで配信して広告収入を得る
- ゲームトレーナーとなって報酬をもらう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【プロゲーマーの定義の例1】
大会に出場して賞金で稼ぐ
大会に出場して、賞金を稼ぐ方法です。プロゲーマーと聞いて真っ先に思いつくお金の稼ぎ方がこちらではないでしょうか。
日本では大会の賞金がそこまで高額ではないので話題にはあがりませんが、世界では賞金総額が30億円を超える大会も開催されるほど、e-Sports業界は盛り上がっています。
世界大会で1度優勝するだけで、収入が1億円を超えることも珍しくありません。実際に日本人でも「シャドウバース」というゲームで優勝した選手が1億1,000万円の賞金を獲得しました。
大会に出場してお金を稼いでいる人は、プロゲーマーの定義にぴったり当てはまると言えます。
【プロゲーマーの定義の例2】
ゲーミングチームに所属して固定給をもらう
ゲーミングチームに所属して、決まった給料をもらう人です。
チームにはいろいろな形があるため一概には言えませんが、メンバーに固定給を支払っているケースも十分にありえます。そのお金だけで生計を立てられている場合は、プロゲーマーと言っても差し支えないでしょう。
チームへの所属には実力が人気が必要で狭き門ではありますが、安定したお金を定期的にもらえるという点から、ゲーマーの目標とされていることも多いです。
【プロゲーマーの定義の例3】
スポンサーをつけて報酬をもらう
個人でスポンサーをつけて、固定で報酬をもらうケースです。
人気のゲームで大会の上位に進むと、観客や配信の視聴者を合わせると数百万~数千万人に見られるほど注目を集めます。そこで企業のロゴや商品をPRできると、広告効果は高いですよね。
よって大会でコンスタントに上位に行くプレイヤーは、企業からスポンサーを受ける可能性が高いです。条件によってはそれだけで十分生活できるようになるので、プロゲーマーの定義に当てはまります。
【プロゲーマーの定義の例4】
YouTubeなどで配信して広告収入を得る
YouTubeなどでゲームの動画を配信して、広告収入を得るケースです。
人気のチャンネルになると月収数十万~100万円を超えることもあるので、生活するだけのお金が十分に稼げます。
ただし配信者の中にはゲームの実力が無くても、動画編集のテクニックで人気を集めている人も少なくありません。この場合は実力のある「ゲームのプロ」と言えるかどうかは少し怪しいです。
とは言っても「ゲームで生計を立てている」ということに代わりはないので、プロゲーマーと名乗っても差し支えはないでしょう。
【プロゲーマーの定義の例5】
ゲームトレーナーとなって報酬をもらう
ゲームトレーナーとなって報酬をもらう方法です。
最近では専門学校ができるほど、ゲームに対しての需要が非常に高まっています。もちろん学校だけではなく、個人の指導者としてお金を稼ぐ人も増加中です。
たとえば僕が運営しているゲムトレというサービスでは、ゲームを人に教えて時給1,000円~2,000円を稼ぐことが可能です。
うまく利用者を増やせばこれだけで生活することは十分可能なので、プロゲーマーと名乗っても問題ありません。
ゴルフにもレッスンプロがいるように、プロゲーマーも指導のプロがいてもおかしくない時代になると予想されます。
日本におけるプロゲーマーの実態とは。本当に稼げてる?
プロゲーマーという職業が生まれて数年が立ちましたが、日本人でちゃんと稼げている人はいるのでしょうか。
結論から言うと、トッププレイヤーとして年収を1,000万円~2,000万円以上も稼いでいる人は少なくありません。
実際にどのような人がいるのか、実在するプロゲーマーの実態を紹介します。
【プロゲーマーの実例1】
梅原大吾選手(格闘ゲームプレイヤー)
格闘ゲームプレイヤーの梅原大吾選手は、日本で初めてプロになった選手です。
2011年に海外の企業からのスポンサーを獲得して、プロゲーマーとして生活するようになりました。
ストリートファイターなどの格闘ゲームを得意としており、今でも大会で上位に食い込むことは多いです。
大会での獲得賞金は生涯で2,000万円を超え、また今ではスポンサーを4社も獲得していることから、年収が1,000万円~2,000万円ほどあるのではないかと言われています。
まさに日本のプロゲーマーの先駆者として、活躍を続けている選手です。
【プロゲーマーの実例2】
ときど選手(格闘ゲームプレイヤー)
ときど選手は「東大卒プロゲーマー」と呼ばれている、格闘ゲームのプロです。
梅原大吾選手と同じく、2011年に海外企業からスポンサーを受けてプロとなりました。
格闘ゲームの実力が非常に高く、世界の格闘ゲーム賞金ランキングでは2位を記録しています。(2019年11月現在)
その総額は約5,200万円と、日本人プロゲーマーの中でもトップレベルの賞金額です。(参考:https://www.esportsearnings.com/players/fighting-game-players)
さらにロート製薬やソニー・ミュージックなどからスポンサーを受けているなど、年収も1,000万円以上であることが予想されます。
今後も第一線での活躍が期待される選手です。
【プロゲーマーの実例3】
ふぇぐ選手(カードゲーム)
ふぇぐ選手は、日本発祥のカードゲームである「シャドウバース」のプロ選手です。
プロとしての実績は短いのですが、2018年に行われたシャドウバースの世界大会で優勝しました。その大会の優勝賞金がなんと100万ドル(1億1,000万円)で、日本人の賞金獲得ランキングで一気に1位になった選手です。
いまもプロゲーミングチームに所属するなど精力的に活動しています。
単発の賞金で年収が1億円を超えたと考えると、非常に夢がありますよね。