「不登校でいま高校には行っていないけど、大学に進学したい」
「将来的に大学受験したいけど、中学に行っていない。高校はどうしたらいいのだろうか?」
大学進学したいのに、不登校の方にむけた情報が少なく困っているのではないでしょうか?高校を卒業できるのか、また学力的に追いつくのかという心配もありますよね。
結論から言うと、不登校からでも進学することはできます。僕自身が約10年学校に行かなかったけれども、高校進学し、国立大学に行くこともできました。
改めましてこんにちは。小幡和輝と申します。
全国100箇所で不登校の経験がある人を中心にイベントを開催したり「学校は行かなくてもいい」などの教育系の書籍を出版したりしております。
不登校から大学進学するためには、正しい情報を集めることが大切です。この記事では、基本から受験に関するコツまで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
不登校でも大学進学はできる
繰り返しになりますが、今不登校の方でも大学に行くことはできます。学校に通わなくても受験資格を手に入れることは可能です。
ただし、進学するのは簡単ではありません。ブランクを埋めるのは大変ですし、定時制や通信制の高校を選んだ場合、受験に通用するレベルまで対応していないことも多いです。
しかし、受験勉強をそこまでしなくても、大学に入学する方法も。この記事の後半で紹介していきますね!
もちろん、しっかり勉強して進学することも可能です。実際に、不登校を経験して大学に行った方の声も寄せられているので、読んでみてください。
高等学校卒業程度認定試験から進学
高卒資格を取得して進学
大学受験に必要な条件とは
大学は誰でも受けられるわけではありません。受験するためには下記のどちらかの条件を満たす必要があります。
- 高校卒業
- 高認試験に合格
それぞれ、資格を得るための方法をさらに詳しく解説します。
高校を卒業するためには74単位必要
高校を卒業するためには、3つの条件を満たす必要があります。
- 3年以上の在籍
- 必履修科目の履修
- 74単位以上の習得
全日制や定時制高校の場合、単位を習得するためには全体の3分の2以上の出席が必要です。たとえば全体で60時間の授業ならば、20時間以上休むと単位が取れません。
決められた時間を出席できるのか不安な方は、通信制高校を選んでも良いでしょう。通信制のなかには、年5日程度しか通わなくていいところもあります。
ただし、通信制高校の場合は、レポート提出が多めになります。また、30時間以上の特別活動をすることが必要です。
高認試験は8科目受験
高校に卒業できなくても、高認試験に合格すれば大学を受けられます。高認試験とは、「高校学校卒業程度認定試験」を略したもの。高卒程度の学力があるかどうかを認定するための試験です。
試験の詳細は以下の通りです。
受験資格:16歳以上で高卒資格がないこと
認定条件:8科目に合格すること
試験日程:年2回
8科目同時に合格する必要はありません。合格点を取れた科目は、次から免除になります。そのため、何回かにわけて科目合格を重ねても大丈夫です。
全部通った時点で高認資格が得られます。
なお、8科目分を基礎からしっかり勉強するにはスタディサプリのタブレット教材がおすすめです。4万本以上の授業動画が見放題なので、自分のペースで勉強を進められます。
不登校から大学に行く4つの方法
不登校から大学にいく方法は、大きくわけて4つです。
- 出席認定してもらって今の学校を卒業する
- 編入した高校を卒業する
- 通信制高校に通う
- 学校を辞めて高認をうける
それぞれ解説します。
【不登校から大学に行く方法1】
出席認定してもらって今の学校を卒業する
今通っている高校を卒業するには、下記2つの条件を両方満たし、単位を取得する必要があります。
- 課題や試験をこなす
- 学校外の活動で出席扱いにしてもらう
高校は義務教育ではないため、試験や課題をクリアする必要があります。レベルを満たした上で、出席日数を満たさなければいけません。
不登校でも出席扱いにしてもらう方法も。詳細は、令和元年10月25日に通知された文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」にてご確認ください。
ここでは要件を簡単に紹介します。
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること。
- 当該施設は,教育委員会等が設置する教育支援センター等の公的機関とする。
- 公的機関に通うことが困難など不具合がある場合は、民間の相談・指導施設も可。
ただし適切かどうかは校長や設置者である教育委員会と連携をとって判断する - 当該施設に通所又は入所して相談・指導を受ける場合を前提とする。
さらにざっくりと言えば、フリースクールなどしっかりと指導をしてくれる場所に通って、校長がOKすれば出席になるということです。
どこまでが許可されるかは、その学校の校長によって判断が変わります。学校と連絡を密に取り、進めるようにしてください。
さらに詳しい情報は、こちらの記事でも解説しています。
【不登校から大学に行く方法2】
転入・編入した高校を卒業する
今の学校の雰囲気が合わなかったり、通学するのが大変だったりするならば、転入や編入をするのも一つの手です。
高校を転校した場合、すでに取得した単位は引き継ぐことができます。そのため、今まで通っていた分は無駄にはなりません。
なお、もしまだ高校に籍があるならば、辞める前に学校を移る「転入」のほうがおすすめです。
一回退学してから再入学する「編入」は入学時期を限定されることも多いもの。転入のほうがブランクを空けずに済む可能性が高いです。
【不登校から大学に行く方法3】
通信制高校に通う
もし、いま中学生で、学校にいけずに悩んでいるなら、通信制高校に入るのも良いでしょう。通信制高校はオンライン授業やレポート中心の授業で、通学が少ないところも多いからです。
また、通信制高校に留年はありません。単位を揃えれば卒業できるので、自分のペースで学んでいくことができます。
なお、通信制高校については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
【不登校から大学に行く方法4】
学校を辞めて高認をうける
学校には行かず、高認をとって大学受験資格を得る方法もあります。高認試験は1科目ずつ受験しても良いので、勉強すれば十分取得することが可能です。
なお、途中まで高校に通っていて一部の単位を取得している方は、その科目を免除してもらえる場合があります。詳しい要件は文部科学省の高認試験免除要件をご確認ください。
ただし、高認試験に受かっても、最終学歴は中学卒業である点に注意が必要です。
大学を出れば問題ありませんが、中退した場合の最終学歴は中卒。就職活動のときに、高卒に比べて不利になってしまいます。
以上が不登校から大学へ行く方法です。この後に学力が不安な方向けの裏技を紹介しますが、その前にもしよろしければ僕の公式LINEにご登録ください。
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【不登校で学力が不安な人向け】大学受験の裏技
不登校の期間が長い方のなかには、受験レベルの学力を身につけられるか不安な方もいるでしょう。
ここでは、大学受験をとおりやすくするコツを3つ紹介します。
- 受験教科を絞る
- 推薦を狙う
- AO入試を受ける
順番に説明します。
【大学受験の裏技1】受験教科を絞る
最初から受験教科を絞ってしまえば、対策しやすくなります。なかには、1科目だけで受験できる大学も。特に、英語だけで受けられるところは多いです。
このように、最初から科目を絞ることでビハインドがあっても受験レベルに伸ばしやすくなります。
【大学受験の裏技2】推薦を狙う
指定校推薦を取ることができれば、一般受験をしなくてすみます。指定校推薦とは、大学が定めている高校の生徒だけが受験をできる制度です。
指定校推薦の場合、受験すればほぼ100%合格できるのがメリット。面接だけで済ませられることも多いです。
通信制の高校でも、指定校推薦の枠を持っているところが増えてきました。もし受験を考えているならば、うまく活用するのもおすすめです。
ただし、指定校推薦をとれる人数はそれぞれの高校で決まっています。また、出願できるための条件は厳しめで、評定平均の基準4以上が目安です。
応募者が多い場合は、校内での成績勝負。在学中すべての成績や学習態度をみられるので、普段から課題や試験に真面目に取り組む必要があります。
指定校推薦は専願です。合格後に他の大学に行きたいと思っても変更できない点は理解しておきましょう。
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【大学受験の裏技3】AO入試を受ける
定時制、通信制高校からAO入試を利用するのも一つの手です。実は、僕自身もこれを活用して、定時制高校から国立大学に進学しました。
AO入試というのは、大学が求める学生像にあった人を採用する方式です。センター試験やペーパーテストが基本的にありません。
以下のような試験で合否を決めます。
- 書類審査
- 作文
- 面接
学力以外のところを見てもらえるので、一般入試の自信がない方にもチャンスがあります。
特に定時制・通信制の高校に通っていて、空いた時間にアルバイトをしている人におすすめ。社会人と話す練習を普段からしているので、他の高校生より面接に強い方が多いからです。
なお、AO入試を受けられるのは、評定平均が一定より高い人だけ。授業でしっかりよい成績を取れるようにしましょう。
不登校からの進学でも大学の勉強は心配しなくてよい
不登校から指定校推薦やAO入試で合格した場合、大学での授業に不安があるかもしれません。しかし、それほど心配しなくて大丈夫です。
特に文系の場合、大学生になってから初めて学ぶ内容が多いもの。スタートラインはいっしょなので、ついていけないことはほぼありません。
理系の場合でも、高校までの内容が必要な科目だけ勉強しておけば大丈夫です。すべての科目を理解していなくてもハンデにはならないので、新たな気持ちで大学の勉強を始めましょう!
不登校から大学進学はできる!正確な情報を収集しよう!
現在学校に行っていない方でも、大学進学を諦める必要はありません。いくつかルートはありますし、実際に経験者もいます。
ただし、しっかりと情報を集めることが大切です。正しい情報を知らないことで、損してしまうこともあります。
不登校になってから感じる不安のほとんどは、自分がどうなるのかよくわからないことから起きるもの。しっかりと最新情報を収集して、思い描く将来を形にしていきましょう。
不登校に関する情報まとめはこちら
>>不登校の7つの原因とは?不登校本の著者が対処法を年代別に解説
不登校から大学進学を目指すならスタディサプリがおすすめ
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また、小学4年生から高校3年生までの授業を自由にさかのぼって受けられるので、レベルに合わせて学習をスタートできます。教科ごとに勉強する学年をわけることも可能なので、大学進学に向けて効率的に実力をつけられます。
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