ペンネーム ねぼすけ
私は中学2年生の時に不登校になり、2年間学校に行っていませんでした。
中学校に入学し運動部に所属をして、勉強もそこそこできました。友だちにも恵まれていたと思います。
一般的に言えば、普通の学生生活を送っていたのですが、そんな日々も長くは続きませんでした。
中学2年になってすぐに「なんか今日は学校に行きたくないな」とふと思い、体調が悪いと母にうそを言ってその日は学校を休みました。
学年が変わったことでクラス替えがあり、いきなり変わった人間関係に戸惑いを感じていたことは覚えていますが、確かな理由はわかりません。
ふと行きたくないと思い、いったん学校を休むと何かのストレスから解放されたようでとても楽になりました。
その日から私は不登校になりました。
初めて学校をずる休みした日は、ずっと布団にくるまっていました。気づくと朝になっていて、学校の宿題をしていない罪悪感からまた学校に行きたくなくなりました。
そんなことがずっと続いて、いつの間にか学校は私にとって怖い場所に変わってしまいました。
親も自分の子どもが学校に行きたくないと言い出して、相当困っていたと思います。毎朝怒鳴られました。
ある日、学校に行くことを頑なに拒否していた私を父は無理矢理学校に連れて行きました。
学校に近づくごとに自分でもわからない恐怖に支配され、泣きました。学校に着き、父は私を車から降ろして行ってしまいました。
その時は授業中だったのですが、駐車場にひとり残された私は逃げることもできずに涙を拭いて保健室に行きました。
保健室の先生に「どうしたの?」という言葉をかけていただいた時に涙が止まらなくなったのを覚えています。
今思うと、父も母も不登校になった子どもにどう接していいのかわからずに必死だったのだと思います。純粋に私のことを心配していてくれていたのだと思います。
後から知ったことですが、父は不登校についていろいろと調べてくれていました。私のことを理解してくれようとしてくれていました。
中学卒業後、私は定時制の高校に進学して、その後全日制の高校を再受験して、現在大学受験のために勉強をしています。
高校生になってから、定時制、全日制を通して1度も学校を休んでいません。
不登校だった時と定時制に通っていた時の合わせて3年間で、私は今まで考えることができなかった親を含む周りの人の自分についての思いや、自分が将来やりたいことについて深く考えることができました。
不登校というものは難しい問題だと思いますが、私が目標を見つけそれに向かって進めるようになったのは、私の周りの人のおかげです。特に両親が自分の事を理解してくれたことがとても大きかったです。
私は不登校の事を悪いとは思いません。それを通して自分が本当にやりたい事を考え、これからどう生きていくのかが大切だと思います。
自分の人生を決めるのは学校ではなく、大切なことに気づけた自分自身です。
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