こんにちは!小幡和輝と申します。
全国100箇所で不登校の経験がある人を中心にイベントを開催したり「ゲームは人生の役に立つ」などの教育系の書籍を出版したりしております。
近年、ゲーミフィケーションという言葉が注目を集めています。いま世に出回っているゲームには本当に色々な要素が組み込まれており、ついつい熱中してしまう人も多いですよね。
そんなゲームから派生した言葉であるゲーミフィケーションを、言葉は知っているけど意味はよく知らない、という方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、ゲーミフィケーションについて、どこよりもわかりやすく徹底的に解説します。
- ゲーミフィケーションの概要
- 4つの種類
- 導入するメリット
- 導入する際のポイント
- 実際に導入された事例
- ゲームを社会に活かす大切さについて
この記事を読むと、ゲーミフィケーションについての知見がかなり深まります。
ゲーミフィケーションという言葉の意味を知りたい方、実際に導入を検討している方は、ぜひ記事をご覧ください!
目次
ゲーミフィケーション = ゲームの構造をビジネスに応用すること
ゲーミフィケーションとは「ゲームの構造をビジネスに応用すること」を指します。
ざっくり説明すると「ゲームの要素を実社会に活かす」ということです。
ゲームにはついつい熱中してしまうような要素がたくさん含まれています。レベルアップによって自分が強くなったり、継続することで強いアイテムが貰えたりすると、毎日のように遊んでしまいますよね。
ビジネスや実生活でも、熱中できる環境を作るために、ゲームのシステムを取り入れる動きがゲーミフィケーションです。
例えば「投稿を続けることでランクが上がっていく口コミサイト」や、身近なところだと「ラジオ体操のスタンプ」などが挙げられます。
最近では会社の新人研修などにも、このゲーミフィケーションが取り入れられています!
日常生活にゲームの要素を取り入れることで、利用者のモチベーションを高め、よりビジネスを活性化させることが、大きな目的です。
ゲーミフィケーションの4つの種類
ゲーミフィケーションには大きく分けて、4つの種類が存在します。
- アチーバー(Achiever)
- エクスプローラー(Explorer)
- ソーシャライザー(Socializer)
- キラー(Killer)
これらの4タイプをうまく満たすことができれば、ゲーミフィケーションが成功していると言われます。
では、それぞれの意味を詳しく確認していきましょう。
【ゲーミフィケーションの種類1】
アチーバー(Achiever)
アチーバーは「達成」を意味するAchieveからできた言葉で、ユーザーに達成感を与えるような仕組みのことを指します。
ゲームだとクエストをこなしたり、コレクションを集めたりすることがAchieveに当たります。
これを実際のビジネスや生活に当てはめると、オンライン学習サイトで勉強するたびにバッジを付与したり、クレジットカードの利用料に応じてランク付けを行ったりすることです。
「あともう少しで達成できる!」という気持ちを与えて、サービスに熱中させる方法が、アチーバーです。
【ゲーミフィケーションの種類2】
エクスプローラー(Explorer)
エクスプローラーは「探検」によって満足感を与える方法です。
ゲーム内に隠されている謎を解き、新たな発見をさせることで好奇心を刺激します。
例えばタクシーの運転手が、新しい道を発見して最短ルートを模索する行為は、エクスプローラーと言えるでしょう。
与えられたものから、まだ発見されていないものを見つけて満足感を得る方法が、エクスプローラーです。
【ゲーミフィケーションの種類3】
ソーシャライザー(Socializer)
ソーシャライザーは、社会(Social)とのつながりや、他人との交流で満足感を与える方法です。
代表的なのはチャットや掲示板で、最近だとニュースに対してコメントができるメディアが増えてきましたね。
そのコメントにまたコメントを返す人がいるなど、ソーシャライザーによって満足を得る人は多く存在します。
【ゲーミフィケーションの種類4】
キラー(Killer)
キラーは、他人より優位に立つことで満足感を与える方法です。
ランキングで上位に行ったり、他の人よりレベルが高くなったりすることを重視しています。
キラーを満足させるために、利用に応じてランキングポイントが貯まったり、レベルが成長したりするサイトが増えました。
日常でも優越感を得たいと考えている人は、キラーによって相手との差を明確化すると、満足度を高められます。
ゲーミフィケーションを導入するメリット5選
ゲーミフィケーションは、ビジネスやサービスの様々な場所で取り入れられます。
では、ゲーミフィケーションを導入することで、どのような効果があるのでしょうか。
こちらでは、ゲーミフィケーションを導入するメリットを5つ紹介します。
【ゲーミフィケーションのメリット1】
サービス利用者の満足度があがる
ゲーミフィケーションをサービスに導入すると、利用者の満足度があがります。
実際に行動や目標が可視化されることで、サイトを利用するモチベーション維持につながりますし、達成することで満足感も得られますよね。
例えば、ユーザーを待たせるときに、残り時間を表示するのとしないのとでは、満足度が大きく違います。先が見えることで離脱率が下がり、ゴールまで到達してくれる可能性が高まるのです。
このように、サービス利用者の満足度を上げられるという点は、ゲーミフィケーションのメリットと言えるでしょう。
【ゲーミフィケーションのメリット2】
サービスの継続度やリピート率が向上する
ゲーミフィケーションをサービスに導入すると、継続度やリピート率が向上します。
定期的に報酬や実績が貰えるようになると、コレクションするために定期的に足を運んでくれるのです。
例えばソーシャルゲームでログインボーナスがあると、ついつい毎日ログインしてしまいますよね?連続ログインで報酬が増えるタイプだと、なおさら毎日起動してしまいます。
このようにゲーミフィケーションを取り入れることで、継続度やリピート率が上昇するのです。これはサービスを運営する側にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
【ゲーミフィケーションのメリット3】
楽しみながら取り組める
ゲーミフィケーションをビジネスに利用すれば、物事を楽しみながら取り組めます。
ゲーム感覚で仕事ができると、満足度が高く感じるでしょう。
ゲーミフィケーションはビジネスの研修でも多く取り入れられています。講師が一方的に話すタイプの研修よりも、聞き手も参加するほうがモチベーションが上がり、研修内容が身に付きやすいです。
何事においても、ゲーム要素を取り入れると、楽しくモチベーションを保ったまま取り組めます。
【ゲーミフィケーションのメリット4】
自分の成長を実感できる
ゲーミフィケーションでは、自分の成長を実感できる要素が加わります。
物事を進めた時に貰えるバッジや勲章を後から見返して、自分がどれだけのことを進めてきたかが可視化できるのです。
自分のレベルなどがわかると、とても分かりやすいですよね。
自分の成長を実感し、さらなる行動につなげられるのは、大きなメリットです。
【ゲーミフィケーションのメリット5】
チームとして、目標を達成しやすくなる
ゲーミフィケーションを使うと、チームとして目標を達成しやすくなります。
あらかじめ設定した目標にどれだけ近づいているかを可視化できますし、報酬を設定しることによってモチベーションアップも図れるでしょう。
ゲームにはユーザーが互いに協力し、目標を達成できる仕組みが作られていますよね。それをゲーミフィケーションとして導入することで、チームとしての働きを活性化させ、目標達成に向けての意欲を高められます。
ゲーミフィケーションを導入する際の6つのポイント
ゲーミフィケーションは導入するとメリットが大きく、利用者の満足度や熱中度は導入する前に比べて大きく上がるでしょう。
ところが、うまく導入しなければ結局効果の無いまま終わってしまうこともあるでしょう。せっかく導入するのであれば、効果が最大限に発揮できるようにしたいですよね。
そこでこちらでは、ゲーミフィケーションを導入する際の6つのポイントについて紹介します。
ポイントを意識して、うまくゲーミフィケーションを取り入れてみましょう。
【ゲーミフィケーション導入のポイント1】
目標を明確にする
ゲーミフィケーションを導入するなら、まず目標を明確にする必要があります。
目標を明確にし、それを解決する方法を考え、達成に向けて進むことで満足度を高めるのがゲーミフィケーションです。もし目標設定が適当だと、ゴールに向けての行動が曖昧になってしまいます。
すると結局効果が無く終わってしまうことになるので、できれば数値を入れて、目で見てわかるような目標にしましょう。
ちなみに目標設定は最終目標だけでなく、細かく中間目標も設定するようにしてください。そうすることで「少しずつクリアしている」という達成感が生まれ、よりモチベーションを上げて取り組むことができます。
【ゲーミフィケーション導入のポイント2】
現状をしっかり把握する
現状をしっかり把握することも、ゲーミフィケーションでは大切な要素です。ゲームで例えるなら「いま何レベルか」という感じですね。
もちろん現状もしっかりと数値で表したほうがいいです。どうしても数字による可視化が無いとフワッとした把握にしかなりません。目標にしている数値目標との差もわかりやすくなるので、数値は入れておきましょう。
設定した目標に対し、いまどれくらいの段階なのか現状を把握した上で、物事を進められるようにしてみてください。
【ゲーミフィケーション導入のポイント3】
目標達成までの流れを明確にする
ゲーミフィケーションをうまく進めるには、目標達成までの流れを明確にする必要があります。ゲームにストーリーがあるように、ゲーミフィケーションで立てた目標にもストーリー性を持たせなければなりません。
ストーリー性があると「なぜいまはこれに取り組んでいるのか」という疑問を解消しやすくなります。
例えば事業にソーシャル性を出したい場合は「いま取り組んでいる課題はとても難解なので、他の人に協力を仰がなくてはならない」というストーリー性を持たせると良いでしょう。
徐々にステップアップしていく満足感を与えるためにも、流れはなるべく明確にしておきましょう。
【ゲーミフィケーション導入のポイント4】
チーム間での交流を活性化させる
ゲーミフィケーションには、チーム間での交流はとても大切です。
チーム内でしっかりと交流を行い、お互いに即時フィードバックを送りあったり、目標達成者を賞賛したりするなどして、モチベーションを維持する目的があります。コミュニティ内での承認欲求が高まると、より一層物事に熱中して取り組むようになるでしょう。
メンバーが積極的に他の人に協力しようとする状態になると、それぞれが高い相乗効果を生み出し、より効果的に目標達成に向けて進めます。
チャットや掲示板を駆使して、チームが交流を持てるようにしましょう。
【ゲーミフィケーション導入のポイント5】
社会性(ソーシャル性)を持たせる
SNSを駆使して、社会性やソーシャル性を持たせることもポイントの1つです。
近年では、SNSでの情報交換が盛んになっています。「タグる」という言葉が出てきたように、いまはSNSのタグを使って情報を探す人も多いです。
SNSは情報交換の場としてあなどれないコミュニティなので、積極的に交流が図れるような状態にしておき、情報収集を行いましょう。
【ゲーミフィケーション導入のポイント6】
報酬を設定する
ゲーミフィケーションで目標を設定するのと同時に、報酬もしっかりと設定を行いましょう。
目標の達成に対する報酬は、利用者のモチベーションを高め、さらに高い水準で物事に取り組んでもらうために必須です。最終目標だけでなく、中間ポイントでしっかりと報酬を得られるようにしておけば、やる気が途切れることはないでしょう。
もちろん、報酬は目標設定に見合った魅力的なものでないといけません。お金だけではなく記念品などでもいいので、この報酬が貰えるなら頑張れる、というようなものを選んでみてください。
ゲーミフィケーションを導入した企業の例7選
こちらでは、実際にゲーミフィケーションを導入した企業を7つ紹介します。
ゲーミフィケーションはユーザー向けだったり、社内のビジネス活性化のためだったり様々ですが、なるべく色々な例を紹介しますね。
【ゲーミフィケーションの例1】
「楽天」社内公用語を英語へ
インターネットサービス大手の楽天では、社内公用語を英語にすると決めた後、社員の英語力向上に向けた施策を行いました。
最初は「全員が英語を話したい」という漠然とした目標しかなく、効果は感じられませんでした。積極的に英会話ができる環境を整えたものの、利用者は非常に少なかったそうです。
そこで、目標を「半年後にTOEIC100点アップ」という数値に設定し、そこから目標を達成するために1日に行うべき勉強量(1時間25分)を算出しました。
そして社内で社員達の学習時間などのプロセスを把握する仕組みを作った結果、社員のTOEIC平均点が800点を超えるという大成功につながりました。
成長の可視化や達成可能な目標設定という、ゲーミフィケーションの要素をふんだんに取り入れたからこそ達成できたのです。
【ゲーミフィケーションの例2】
「よしや」細かな報酬の付与でモチベーションアップ
お菓子の小売業をおこなっているよしやでは、細かな報酬の付与によって、モチベーションアップを図っています。
- 2年間営業成績トップにはベンツの貸し出し
- 年に1度、あみだくじで金の延べ棒をプレゼント
- 社歴の長い社員から順に毎年5人を海外旅行に招待
- 3月に香港ディズニーランド招待
- ジャガイモやカボチャなどを定期的に送る
売り上げが下がった時期に物品を全社員に送ったところ、4ヶ月目で売り上げが元に戻ったそうです。
勤続年数をクリアするだけでもらえる報酬も多く、社員のやる気アップにつながっています。
これらの施策は神吉社長独自の考え方によるものですが、細かな目標に対して魅力ある報酬を与えるというのは、ゲーミフィケーションの一環だと言えるでしょう。
【ゲーミフィケーションの例3】
「すらら」RPGゲームのような学習ソフト
すららは、自宅で勉強ができる学習ソフトです。小学校高学年~高校生を対象に、アニメーション型の教材を提供しており、楽しく遊びながら勉強ができる仕組みが作られています。
すららでは勉強の進め方にRPG風の世界観を取り入れており、最初に目標の提出期限やスコアを設定します。そして目標までの道のりをストーリーを立てて進められるようにし、道中ではレベルアップ機能や、他人とのスコア競争機能などを盛り込みました。
勉強という面白みが少ない分野を、ゲーミフィケーションを取り入れることによって、飽きずに継続できる仕組みを作ったのです。
すららについての詳しい記事はこちら!
>>【評判】すららの5つの特徴とメリットを徹底解説【不登校生におすすめ】
【ゲーミフィケーションの例4】
「Nike+」運動目標を可視化できるようにした
Nike+(ナイキプラス)は、ゲーミフィケーションの代表例として取り扱われるほど、目標達成に対する機能が充実しています。
Webに登録すると、まずは自分が1週間で走る距離や、減らしたいカロリーなどの目標を設定が可能です。
その後はランニングの記録を保存し、目標に向けてどれだけ達成しているか、どれだけの成果があったのかを可視化できるようにしています。
走った記録はSNSへシェアが可能で、世界中でNIKE+に登録している人の距離などを見ることができるので、モチベーションが続きやすいのです。
まさにゲーミフィケーションを取り入れた、画期的なアプリと言えるでしょう。
【ゲーミフィケーションの例5】
「面白法人カヤック」給料にゲーム性を取り入れた
面白法人カヤックでは『サイコロ給』と『スマイル給』というゲーミフィケーションを導入しています。
サイコロ給は、毎月サイコロを振り、月給×出た目の%を支給するというものです。例えば月収20万円の人が6を出すと、12,000円が別途支給されます。
社員の評価制度にゲーム性を取り入れた、画期的な給料システムとして話題となりました。
またスマイル給は、毎月の給与に0円の明細を乗せるというものです。
これはマクドナルドの「スマイル0円」が参考にされており、社員がランダムで毎月別の1人を評価し、それを給料に反映します。
内容はその人の長所で「即戦力給 0円」や「作業スピード超特給 0円」などです。
給料以外で得られる仕事の喜びを給与として与えることで、社員のモチベーションを高めます。
またこのスマイル給の明細と理由は、全て社内ネットワークに公開し、誰でも見れるようにしています。
どちらも給料という毎月一定で変わりのない物にゲーミフィケーションを取り入れた事例と言えるでしょう。
【ゲーミフィケーションの例6】
「くら寿司」お寿司を食べたお皿で回せるガチャガチャ
大手回転寿司チェーン店のくら寿司では、5皿を食べるごとに1回、ビッくらポン!というガチャガチャを回すゲームにチャレンジできます。
ゲームに当たればオリジナルグッズが貰えるという内容です。
5皿を食べれば報酬が貰える可能性があるゲームにチャレンジできるという、シンプルでわかりやすいゲーミフィケーションを導入しています。
お皿の端数が4皿だったときに、あと1皿だけ食べようという気分にさせるため、売り上げ面でも貢献されているでしょう。
【ゲーミフィケーションの例7】
「Yahoo!ニュース」コメント欄を設置し議論を促す
Yahoo!ニュースで日夜報道されるニュースでは、記事の下にコメント欄を張り付け、記事に関する議論を盛り上げています。
コメントに「そう思う」と「そう思わない」を押せる機能も付いており、いいコメントを残せばグッドの数が増え、承認欲求を満たすことも可能です。
コメントがある種の文化になっている面もあるので、記事が読まれる機会を増やし、滞在率を長くする効果は間違いなくありそうです。
他社との交流を増やし、本人もポイントを求めてコメントを行うという点は、ゲーミフィケーションをうまく取り入れていると言えるでしょう。
簡単に導入できるゲーミフィケーション5選
実際にゲーミフィケーションを取り入れるとなると、色々な制約があってなかなかうまくいかないかもしれません。
そこでこちらでは、比較的簡単に導入できるゲーミフィケーションの例を〇つ紹介します。
【簡単に導入できるゲーミフィケーション1】
アイデアコンテスト
とある課題を提示して、解決方法をアイデアコンテストとして募集する方法です。
発案するごとに数百円を贈呈し、もし採用されたなら、その課題解決で削減できたコストの数%を支給するといった方式が考えられます。
課題という目標を設定して、中間目標(アイデアの提出)に報酬を与えることで、社員がモチベーションを保ちながら課題解決に取り組むことができるでしょう。
【簡単に導入できるゲーミフィケーション2】
ポイント制度
社員にポイント制度を導入し、行動を活性化させる方法です。
例えば朝活をしたら1ポイントや、残業せずに帰宅すれば1ポイントなどを贈呈して、一定数が溜まれば何か商品と交換という形にすると、モチベーション高く仕事に取り組んでくれるでしょう。
ポイント制度は、手軽に始められるうえに効果の高い施策と言えます。
【簡単に導入できるゲーミフィケーション3】
ありがとうカード
ありがとうカードは、スタッフが他のスタッフに対して、日常での感謝の気持ちを込めて贈るカードです。
毎日帰社前に「今日もっとも『ありがとう』と感じた人」を決めて、その人にお礼を添えたカードをあげます。直接は恥じらいがあるかもしれないので、箱などを用意すると良いでしょう。
そして1ヶ月ごとに集計を行い、最もありがとうカードを貰った社員を表彰し、記念品を贈呈します。
日頃から人に対して感謝の気持ちを持てますし、感謝されようと頑張る人も増えるでしょう。
シンプルな内容ですが、社員のモチベーションを上げるゲーミフィケーションとしては効果があります。
【簡単に導入できるゲーミフィケーション4】
歩数計測
営業職が多い会社に導入しやすいのが、歩数の計測です。
スマートフォンアプリもしくは万歩計を用いて、1日に歩いた歩数を計測し、ある程度の歩数が貯まると何かしらのプレゼントを行います。
営業に行くモチベーションにつながるし、健康状態も促進できるようになるため、ゲーミフィケーションとしての効果は高いでしょう。
今ではアプリを入れれば簡単に計測ができるので、ぜひ試してみてください。
【簡単に導入できるゲーミフィケーション5】
電話・営業件数ランキング
事務の方が電話を行う回数や、営業職の方が訪問した件数をランキング化して、上位の人に報酬を渡すシステムです。
GPSなどを利用すれば自動で計測ができますし、いつもの仕事を数値化できるのは従業員としてもモチベーションアップにつながります。
より効率よく電話をかけたり、営業先に行ったりするにはどうしたらいいかを考えることで、業務改善にも期待が持てるでしょう。
ゲームに救われた僕だから言える、ゲームの大切さとは
僕は不登校でした。人付き合いはあまり得意ではなかったと思います。そんな僕に友達を繋げてくれたのがゲームでした。
勉強も運動も苦手だった僕が、人に誇れる得意だったものがゲームでした。ゲームが僕の自己肯定感を高めてくれたと思います。
ゲームで友達ができ、ゲームから学んだことを仕事に活かしています。
まさにゲームに救われた人生です。
まだまだ一般的にはゲームの印象が良くないので、魅力を伝えれるように引き続き頑張りたいです。
社会的に悪とされている『ゲーム』を使って、人生を豊かに生きる方法とは
今回はゲームの構造をビジネスに応用する「ゲーミフィケーション」を紹介しました。
近年かなり注目を集めているスタイルなので、これからどんどん導入される企業は増えていくものと思われます。
さて、僕は2019年5月31日に『ゲームは人生の役に立つ』という書籍を出版しました。不登校中に3万時間もゲームに費やした僕は、ゲームにはいろいろな学びがあり、人生の役に立っていると心の底から思っています。
ところが、日本ではまだまだゲームという文化に否定的です。将棋や囲碁をしていても怒られることはないのに、テレビゲームに熱中していると「辞めなさい」と注意されますよね。
殺人事件が起きた時などは、いまだに「犯罪者の自宅からゲームが押収されました」という報道があります。本来犯罪と相関性は全くないはずなのに、ゲームは悪だという根強い文化があるせいで、否定的な報道をされてしまいます。
ゲームは、決して悪い事ではありません。
今回紹介したゲーミフィケーションだって、「ゲームには人を熱中させる仕組みが多く含まれているので、その仕組みをビジネスに活かそう」という考え方です。そこにネガティブな要素は1つもありません。
僕の書籍『ゲームは人生の役に立つ』では、否定されがちなゲームの存在価値を考え、ゲームが描く未来について、ゲームと関係性の近いスポーツ専門家や科学者、教育者などと対談を行っています。
ゲームを使えば、人生を豊かにすることも可能だと僕は考えています。
ゲーミフィケーションについて調べているあなたは、ゲームに対して寛容なのだと思います。
本書はゲームという視点を用いた、社会人に向けた自己啓発本であり、子育て本です。きっとあなたなら、本書で紹介しているゲームについての考え方に共感していただけるはずです。
ぜひ『ゲームは人生の役に立つ』を手に取っていただき、ゲームを通じて、人生を豊かにする方法を考えてみてください。
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