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【初心者向け】トムとジェリーみたい!ねことねずみの大レースのルール解説と戦略

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本ブログ運営者の書籍です。

ドイツのボードゲームは、子ども向けゲームでも大人も楽しいものが多いのですが、その中でも特にロングセラーの名作なのが、ねことねずみの大レースです!

もうまずパッと見が最高、つかみはOK、子どもをボードゲームに引きずるものとして最適です!

プレイ人数 2~4人

プレイ時間30分、対象年齢4歳〜

ねことねずみの大レースの基本システム

ゲームの基本システムはその名の通りレースゲーム。

ところがこれが種々細やかな工夫によりダイスを振って出た目だけ進む…というだけのものと一線を画しているのです。

世界観としては、プレイヤーのみんなはねずみです。

安全な巣から出て大好物のチーズを探す冒険に!

でもでも、外にはそんなねずみを食べちゃおうと追いかけてくるねこが!

途中の巣にもチーズがあり、そこへ逃げ込んでもチーズのかけらをもらえます。

でも最後まで逃げ切ってチーズの王国までたどり着けると、いちばん大きなチーズを手に入れられます。

いちばん多くのチーズを手に入れられたプレイヤーの勝ち!というゲームです。

ねことねずみの大レースのルール概要

ひとりずつ好きな色のねずみコマを受け持ちます。

2人プレイの場合は5匹、3〜4人プレイの場合は4匹になります。

スタート地点の巣穴にぜんぶのねずみを置き、ねこをプレイヤー人数に応じたスタート地点に置きます。

チーズのかけらをそれぞれの巣穴マスに置きます。

手番でやることは、ダイスをふって

自分の色のねずみどれかひとつを選び

その数だけ進めること。

他のねずみと同じコマに止まってもかまいませんが4匹まで、

詰まってる場合はその後ろで止まります。

 

また、各巣穴への入り口からのみ、巣穴に入れます。

そのときはダイスの目の数が余っても構いません。

ただし、後ろに戻ることはできません。

巣穴に入ったねずみはそこで終了、それぞれに応じた大きさのチーズがもらえますが、

以降自分の手番が来てもそこにいるねずみを進めることはできません。

 

そしてそのダイスの目に工夫が!

 

6面のうち、2、3、4、5がひとつずつ。

そして1の目が2つ。

1の目にはネコの絵も描かれていて、これが出てしまった場合

ねずみの後にねこもひとコマ進んでしまうのです!

ねこは最初の1周はひとつずつ進みます。

ところが2周めからはひとつ飛ばしで2マスずつ進んでくる(ボード上にねこの絵が描かれていて、そのとおりに進める)のです!

ねこに追いつかれて同じコマに来られてしまう、もしくは追い越されてしまった場合、そこにいたねずみはすべて食べられ、ゲームから除外されてしまいます…!

しかもねこが1周してきた時にまだスタート地点の巣穴にいたねずみも、ここだけは巣穴であっても食べられてしまいます。

 

それを繰り返し、動かせるねずみコマがいなくなるまで続けて

もっとも多くのチーズを手に入れたプレイヤーの勝ちです!

ねことねずみの大レースのオススメポイント

 

まず見た目が!ボードのイラストはもちろん、ねずみコマがかわいい!

しかもそれがわちゃわちゃと集まってるのがまたかわいい!

ねこコマもにくたらしいかわいくて、見て動かしてるだけで幸せ〜な気分になれるのがこのゲームの素晴らしいところです。

ねずみ、ねこ、チーズ、それにダイスも木製の、なめらかであたたかみのある感触。

赤ちゃん用の丸みのある、握って安心感のあるおもちゃのようで、大人も触って癒されます。

インスタ映えという言葉の出来る10年くらい前から、写真を撮りたくなるゲームとして有名。

しかも、ゲームとしても

・ダイス目の配分。

・進められるねずみコマは1つだけで出た目は割り振れない。

・1マスに4匹まで。

・巣穴に入れるのは入り口からだけ、戻れない

・2周めからはねこの進む数が2マスずつ。

 

といったさりげない、しかし絶妙な要素のおかげで

ただの単調な子ども向けゲームに陥らず、ダイスを振るスリルがあり、

途中の巣穴に逃げ込むか、どのねずみを動かすかの考えどころがあって

大人も楽しめるものになっているのです。

実況プレイでゲームの流れを解説

実況例をあげてみましょう。

スタート。まずみんな一緒なので巣穴にぜんぶのねずみが置ききれないくらいw

かわいいですね。マラソン前のようで「意気込みは?」なんてインタビューしたくなります。

それでは…!

立ち上がりは余裕ですね。

ねこがひとつ。まあまあ、まだ安心です。

 

うーん、この子もそろそろスタート地点から出してあげようかな。

順番に出していってあげて…

 

エッなんか緑のプレイヤーさんの時だけやたらとねこの目ばかり…

ひとつずつしか進められなくてくるしそう。

またねこ。

まあまあまあまあ、まだだいじょうぶ。

 

おっ5とか出るとすごい安心ですね。よしよし。

 

ねこ。

またねこ。

ねこ。

 

!!?!?

 

3連続はやばい…じわっと迫ってきました。

いや、まあ、まだ大丈夫なはず。

…あれ?けっこうねこが迫ってきてますね…?

まだ先頭集団も半分くらいしかいってなくて後ろが団子で心配。

 

それから何巡かあって…

あっ…

真後ろに!真後ろに!

そ、そしてしかも二周めでここからひとつ飛ばしってこれは!

そう、そろそろ、もらえるチーズのかけらが少なくても巣穴に逃げるか

もしくは、み、見捨てるしかないという選択を突きつけられていく時が…!

 

ここからも各プレイヤーで少しずつ考え方の違いが出ておもしろいですね。

なるべく大勢が生き残る可能性を残していっても、かえってみんな食べられちゃったり。

 

赤はいちばん後ろのねずみを、チーズのかけら2つの巣穴に逃げ込ませました。

プレイヤー人数が多いほど、次の自分の手番までにねこが迫る可能性が高くて安心できないんですよね。

もう次からねこの目が出たら食べられるねずみが出ちゃうため、ドキドキのダイスロールです。

 

青の手番で5!これは嬉しい!

次…ああ〜!ねこ〜!ああ〜!

つまり…こう、です…

ばかっ泣いてるヒマはないぞ!犠牲になったヤツらを無駄にしないために!

前を!向いて!

 

いくつかのねずみを進ませられたけれどここで…

ああ〜〜!!!

あ〜〜!

あともう1匹しかいなくなった(しかもチーズのかけらもぜんぜん取ってない)緑が5!

うれしい!もうこのまま最後まで逃げたい!

3!赤がまた途中の巣穴に逃げ込む!

3!2!

ねこ!…だけど「先にねずみを動かしてからねこを動かす」ので

ぎりぎり逃げて…

 

と思ったらまたねこの目で、赤と黄色が終了〜

青が3で最後まで!ゴール!

そして緑も…ゴール!

以上!青と緑がチーズのかけら6つ分、赤が合計5つ、黄色が0でした。

 

は〜〜〜

よし、もう一回やりますか!

 

…と、このように

ねこが迫ってくる様がなんともかわいくおそろしく、

ドキドキの阿鼻叫喚に陥って白熱する展開になるのです。

 

特に一周めじわじわと迫ってくるところから

二周めでひとつとばしになったところの加速感たるや!

 

わりとちょいちょい、全滅に近い悲惨な状況になります。

ごく稀に、あまりこわくないゆったり展開になります。

でもほんとうにどうしようもない展開になることも

ゆるすぎる展開になることもそうそうなく、

そのバランスが素晴らしいと思えます。

 

なんでしょう…この盤面のマス数、ねこのスタート位置、ねずみコマの数、

巣穴の位置などが計算されたものなんでしょうね…すごい

ゲームの注意点

これ4歳からって書いてるんですけど…進めるだけなら出来ると思いますが

リスクとリターン、確率、配分まで考えるともっと必要です。

 

いやそれこそ、ゲーム慣れしてないと大人でもマズイ手をうってしまうくらい。

 

あとダイスなので、どうしてもコントロールできず、運が悪すぎると負けまくったり勝ちすぎちゃったりする点。

 

そういう点をふまえると、個人差はあれど5歳くらいからの方がよいのでは?

というのが個人的な印象です。

 

ただしもちろん、直感的に出た目だけ進めて楽しい!ということでしたら問題ないでしょう。

なんならあまりにもダイス目がわるい場合はその時だけのローカルルールとして

振り直しやオマケなど加減してあげてもよいかもしれません。

 

逆にもっと小さいと、ねずみコマを口に入れてしまう恐れもあり、ご注意ください。

 

ガチな重ゲー好きさんにはさすがに物足りなさはあるかもしれませんが、合間に軽く楽しむのにも良いです。

また、物足りないといってもこのバランスの良さやひと工夫の素晴らしさは間違いなく一見に値します!

 

さらにローカルルールで、各巣穴のチーズの数をプレイヤー人数より減らしてみるとまた「もうここで取ってしまうか、さらにがんばるか、ひとつのねずみで早く行くか、少しずついくつかのねずみで取るか…!」なんて白熱したり。

(ただこの場合はもちろん、細かいバランスは崩れますので注意!)

まとめ

ダイス運によるところが大きめで、前述のような注意点はあれど、

ルールが簡単で、見た目もよく、時間も短く、白熱する

とてもとても良いゲームなのは間違いありません。

 

一時期プレミアついてましたが再版され、パッケージが写真から絵になったり、

やねずみコマの耳がフェルトからプラスチックになったりと

少しだけデザインが変わりましたが大きい差はありません。

木製コマが魅力的な分、お察しのとおり少しばかりお高かったのですが価格も下がりました。

 

初版よりすでに15年を過ぎた今も新鮮な感覚で楽しめ、

こどものときも、大人になっても、15年後も楽しめると信じてます。

ぜひ一度はご体験どうぞ!

他のボードゲームはここに面白そうなのが売ってますよ!

こっちも子ども向けでオススメしたいボードゲームです↓

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小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』『子ども稼ぐ力』など 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!