「タブレット学習のデメリットは?」
「逆にメリットはどんなところ?」
「デメリットを克服するタブレット学習のやり方が知りたい」
このような悩みを抱えていませんか。
お子さんが楽しみながら勉強できるタブレット学習ですが、本当に効果的なのかという疑問をお持ちの親御さんも多いでしょう。
教材を契約した後に後悔しないためには、最初にデメリットを把握しておくことが大切です。デメリットを知った上でメリットと照らし合わせて、本当にお子さんに合う学習法なのか見極めましょう。
そこでこの記事では、タブレット学習の教材について以下の内容を解説します。
- タブレット学習のデメリット
- 脳への影響はあるのか
- やめた人によくある理由
- メリット
- タブレット学習を活用するポイント
- 教材の選び方とおすすめのサービス
タブレット学習を始めて後悔したくないと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
タブレット学習の契約前に知るべき5つのデメリット
タブレット学習を検討する上で、知っておくべきデメリットが5つあります。
- 強制力がない
- 思考力が落ちる
- 目が悪くなる
- 遊んでしまう
- 知識が定着しにくい
順番に見ていきましょう。
1.強制力がない
タブレット学習には、塾のような強制力はありません。勉強の習慣がないと、結局やらないままになってしまう可能性も。
いつでも自由に使える分、習慣付けが難しいところはデメリットと言えます。
特に幼児や小学生のお子さんの場合は、親御さんが声掛けして毎日勉強させるようにしてあげましょう。
2.思考力が落ちる
タブレット学習の場合、紙の教材に比べて思考力が落ちるケースも。タブレット教材は記述式の問題が少なめです。そのため、自分の考えをアウトプットする形式の勉強には向いていません。
しっかりと考える力をつけるには、他の教材と組み合わせるといった工夫が必要です。
3.目が悪くなる
タブレットを長時間使い続けると、近視の原因になります。特に、暗いところや悪い姿勢でタブレットを使っていると、すぐ視力が落ちます。
対策としては、こまめに小休憩をはさむこと。なかには、時間制限のある教材もあります。一定時間で休憩するように声がけしてくれるので、非常に便利です。
幼児向けの教材には、姿勢のアドバイスがあるものも。親御さんが声掛けしなくてもいいので安心です。
4.遊んでしまう
タブレットを使って勉強していると思っていたのに実は遊んでいた、というのはありがちな失敗例。気づけばYouTubeを見ていたり、アプリゲームをしていたりするお子さんも多いです。
アプリをインストールできない専用タブレットの教材を選べば、対策になります。ただし、そもそもゲームできる教材もあるので、見極めが必要です。
5.知識が定着しにくい
「わかったつもり」になりやすいのもタブレット学習のデメリット。教材によっては、ボタンを押すだけですぐ答えを見られてしまうからです。
さらに、適当に答えてたまたま正解した場合も、理解したと認識するのがタブレット教材。答えを当てずっぽうで入力して正解扱いになると、知識が定着しないまま進んでしまいます。
タブレット学習は脳への影響がある?心配される理由
タブレット学習は、脳に影響を与えるのではと心配される方も多いです。実際、タブレットに限らずスマートフォンやパソコンなどのデジタル画面を見ていると、目が疲れたり、脳が覚醒して睡眠の質が悪くなったりするケースがあります。
また、タブレット学習は紙の学習に比べると学習効率が落ちると主張する論文も見られます。例えば東京大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉氏による「紙が育む記憶力・脳の創造性」によると、教育のデジタル化について、以下のように記載しています。
タブレットなどでは、画面上でスクロールしてしまうと常に各ページの位置が変わってしまうため、記憶できるような空間情報が少ない。デジタル化の際にレイアウトを固定したり、学習の痕跡を残さないデザインにしたりすると、内容と結びつくような手掛かりがほとんどないため、記憶に残りにくくなる。
また「スマホ脳」という言葉があるように、デジタル機器は依存しやすく、脳が疲れやすくなると言われているのも事実です。
しかし、文部科学省の調査では、実際に学習効果が表れたとしており、タブレット学習が悪いということはありません。使いすぎを防ぎ、紙の学習と併用しながらタブレット学習を進めていけば、学習効果のアップが期待できます。
デメリットばかり?タブレット学習をやめた人によくある4つの理由
次に、タブレット学習を辞めてしまった理由を集めました。
よくある理由は以下の4つです。
- 続けられなかった
- レベルに合わなかった
- ゲームばかりしてしまった
- わかったつもりで学力が伸びなかった
利用者の声とともに、詳しく見ていきましょう。
1.続けられなかった
小4になる子ども、英語教室に行き始めたので0歳からやってたベネッセを退会。1年間は復習は出来るとのとこでタブレット学習はやらせてるんだけど、もう飽きたというので学校から支給されて放置気味のオンライン学習サイトにアクセス。ドリルより対戦クイズゲームに夢中···やめない( ̄▽ ̄;)
— naco (@naco_ro) April 4, 2020
最初は勉強していたのに、いつの間にかやらなくなったという声は多いです。小学生の場合、すぐに飽きてしまったという声も。
特に、一ヶ月ごとに新しい内容が送られてくるタイプの教材だと、すぐにやりきってしまって手持ち無沙汰になることもあるようです。
また、中高生のお子さんは、部活や習い事と両立できなかった方が多いです。学習塾のように強制力がないため、習慣化する前に挫折してしまう方もいます。
2.お子さんのレベルに合わなかった
https://twitter.com/fumiko_888/status/1232158589822758912
学習を始めてみたら、レベルが合わなかったというのもよくある失敗です。簡単すぎて退屈してしまっては、元も子もありません。
逆に、難しすぎて理解できず、ストレスが溜まるだけだったというお子さんもいます。値段や評判だけで比較せず、お子さんのレベルに合った教材を選ぶのが大切です。
3.ゲームばかりしてしまった
https://twitter.com/liz_tubuyakiski/status/1238425667517034499
タブレットを与えると、結局ゲームばかりになってしまうことも。せっかく勉強させようと思ったのに、遊んでばかりで意味がなかったケースもよくあります。
機械を使いこなせる年齢になると、勝手にアプリをインストールしてしまうこともあるようです。
小さいお子さんには専用タブレットを与えれば対策になるでしょう。
中学生くらいの、自力で設定をいじれてしまう年代の場合は動機づけが必要ですね。勉強しないといけないという意識が本人になければ、遊んで終わってしまいます。
4.わかったつもりで学力が伸びなかった
タブレット学習脱落組の我が家。
やらないというのも理由の一つ。けど、タブレット学習の利点と言われるすぐ答え合わせができるがダメだった。
選択肢を選ぶのを適当に当たるまで考えず押し、ピンポン出たら次の問題って感じ。
我が子は紙で学習するのがいいようでした。— 喜兵衛 (@love_chuchu_kan) April 9, 2020
理解していないまま教材が進んでしまうので、疑問を感じた親御さんもいます。特に、選択肢を選んだらすぐ解答が見られる点については賛否両論です。
お子さんの性格次第では、紙のほうが向いている場合もあります。
デメリットばかりではない!タブレット学習の5つのメリット
タブレット学習のデメリットを先にお伝えしましたが、メリットもたくさんあります。ここでは、タブレット学習のメリットを5つ紹介します。
- 視覚や聴覚から情報が入るため理解が深まる
- 複数教科の学習が1つの端末でできる
- 繰り返し学習できる
- 楽しんで学習に取り組める
- 理解度や進捗状況に合わせて学習を進められる
1つずつ紹介します。
1.視覚や聴覚から情報が入るため理解が深まる
画像や音声とともに学習できるのが、タブレット学習の特徴です。紙媒体で勉強するよりも多くの情報が入ってくるため、理解が深まりやすいでしょう。
特に、文字だけではわかりにくい内容は、紙よりもタブレット学習のほうが向いていると言えます。
2.複数教科の学習が1つの端末でできる
タブレット学習は、端末にすべての教材が入っています。タブレットがあればすべての教科が学習できるので、たくさんの問題集を購入する必要がありません。学年が変わるたびに不要な問題集を処分する手間も省けます。
インターネット環境が必要なケースが多いですが、持ち運んで外出先で勉強したい場合は荷物を減らせます。
3.繰り返し学習できる
タブレット学習は、何度でも繰り返し学習しやすいのが特徴です。紙の問題集のように、一度書き込んだら終わりではないため、復習して記憶を定着しやすく、学習効果アップにつながります。
タブレット学習の場合、間違えた問題や苦手な問題だけをピックアップして解けることも多く、効率よく学習を進められるでしょう。
4.楽しんで学習に取り組める
タブレット学習は、アニメーションで解説したり、ゲーム要素があったり、楽しんで学習できるのがメリットです。
勉強が嫌いなお子さんの場合「これから勉強をする」と、机に向かうことだけでも苦痛に感じるケースもあるでしょう。
タブレットなら机に向かわなくても気軽に学習を始められるため、勉強が楽しいと思えるきっかけづくりになります。
5.理解度や進捗状況に合わせて学習を進められる
タブレット学習は、理解度に合わせて学習を進められるので、効率よく苦手な部分を克服しやすいのが特徴です。
たとえば、進み具合に合わせて演習量を増減したり、分からなかった問題や間違えた問題を繰り返し出題したり。
特に、わからないところをそのままにしていると、勉強が嫌いになってしまう可能性が高まります。自分のペースで進めたいお子さんには、タブレット学習がおすすめです。
タブレット学習をうまく活用する5つのポイント【デメリットを克服】
タブレット学習でしっかり効果を出すためのポイントを5つ紹介します。
- 学習の習慣をつけるために利用する
- 学習アプリだけ入れる
- 勉強の成果が出ているか定期的に確認する
- 長時間使わないように気をつける
- 紙での学習と併用する
ぜひ参考にしてみてください。
1.学習の習慣をつけるために利用する
タブレットを使った学習は「机に向かって勉強したくない」「問題集を解くのが嫌い」というお子さんにとっては、学習に楽しんで取り組むきっかけになります。
そもそも勉強する習慣がない場合は、まず学習を習慣づけるきっかけとしてタブレット学習を取り入れるのがおすすめです。
学習する習慣が身についてきたら、本格的にタブレット学習に移行するのか紙媒体をメインにするのかなど、選択肢も広がります。
2.学習アプリだけ入れる
タブレット学習のデメリットは、ゲームや動画視聴など脱線しやすいところ。タブレット学習をするなら、余計なアプリは入れないほうがいいでしょう。
タブレット学習によっては端末が支給され、他のアプリが入れられないものもあります。機能制限をかけられるものもあるので、検討してみてください。
3.勉強の成果が出ているか定期的に確認する
タブレット学習は一人でもできてしまいます。しかし、タブレット学習に任せっきりにするのではなく、お子さんがきちんと進められているか、理解できているかを親が確認することも大切です。
頑張っているところが見られたら褒めてあげると、子どものやる気もキープしやすいでしょう。
4.長時間使わないように気をつける
タブレットは、スマホと同じデジタル機器です。たとえ学習用だとしても、長時間画面を見続けることで、視力の低下や睡眠の質が悪くなる恐れがあります。
「1日○時間」「○時間使ったら休憩する」などルールを決めて、使い過ぎを防ぐことも大切です。
5.紙での学習と併用する
紙媒体の学習は、タブレットにないメリットがあります。たとえば、
- 国語の問題で文章をしっかり読む力を身につける
- 算数の計算式をたくさん書き込む必要がある
- 漢字や英単語を覚えたい
といった場合は、紙媒体のほうが学習効率のアップにつながりやすいことも。タブレット学習のよいところ、紙の学習のよいところを活かすには、併用するのがおすすめです。
失敗しないタブレット学習教材選びの4つのポイント【デメリットを回避】
せっかくお子さんがタブレット学習をするなら、しっかり勉強できて続けられるものを選びたいですよね。そこで、タブレット学習のデメリットを踏まえた上で、失敗しない教材選びのコツを紹介します。
- 専用タブレットの有無
- 教材のレベル
- 1回の学習時間
- 個別サポートの有無
この4つを必ず確認しましょう。
1.専用タブレットの有無
特に小学校低学年くらいまでのお子さんは、専用タブレットの教材を選んだほうがよいでしょう。気づいたらゲームで遊んでいたという失敗を防げます。
年齢があがってくれば自制できるようになるので、専用タブレットにこだわる必要はありません。とはいえ、誘惑に負けやすいお子さんは専用タブレットの教材を選ぶのがおすすめです。
2.教材のレベル
教材のレベルが合わないと、わからず諦める原因になります。お子さんにあったレベルの教材か事前に確認しましょう。
おすすめは、学年を超えて勉強できるタイプの教材です。
今のカリキュラムについていけない場合は、つまずいているところまでさかのぼれるタブレット学習教材がぴったり。逆に、簡単すぎる場合は上の学年の内容を学べるので、効率的に先取りできます。
3.1回の学習時間
タブレット学習は、1回の学習時間が短いものが続けやすいです。
スキマ時間に勉強できない長めの教材は、開くのが面倒になってしまうもの。1単元にかかる時間が15分程度の教材がおすすめです。
4.個別サポートの有無
お子さんが続けられるか不安な方は、個別サポートの有無も確認しましょう。理解できなかったところを質問できるほか、親御さんの悩みを相談できるものもあります。
教材の使い方を始め、お子さんの学習に関する困りごとにアドバイスがもらえるので、サポートが手厚いものがおすすめです。
タブレット学習教材おすすめ3選【デメリット対策あり】
タブレット教材の選び方を踏まえて、デメリットに対策している本当におすすめのサービスを3つ紹介します。
- すらら
- スマイルゼミ
- スタディサプリ
ぜひお子さんに合うものを探してみてください。なお、資料請求や体験は無料なので、複数の教材を比較検討するのがおすすめです。
すらら|当サイトイチオシの無学年方式を採用
対象年齢 | 小学生・中学生・高校生 |
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専用タブレット | あり |
教材の長さ | 10分程度 |
質問サポート | あり |
学校のカリキュラムに追いつけていないお子さんはすららがおすすめです。特におすすめのポイントは以下の通り。
- 無学年方式で理解できていないところからやり直せる
- 対話形式・参加型で飽きずに継続できる
- コーチからアドバイスがもらえる
すららは挫折しない仕組みが多く取り入れられています。
最大の特徴は自分のペースで学習できる無学年式教材。理解できない分野があったときに、そこに関連する内容を学年に関係なく復習できます。逆に理解できている場合は先取りも可能です。
実際にすららでは89.1%の子どもが3ヶ月以上学習を継続しているので、自分にピッタリの勉強ができることがわかりますね。
なお、不登校のお子さんでも、すららで勉強して条件を満たせば出席扱いにできます。出席日数は内申点に影響するので、受験を考えている方にもおすすめです。
すららの特徴は、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
>>【評判】すららの5つの特徴とメリットを徹底解説【不登校生にもおすすめ】
スマイルゼミ|幼児のお子さんの初めての学習にピッタリ
対象年齢 | 幼児・小学生・中学生 |
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専用タブレット | あり |
教材の長さ | 15分程度 |
質問サポート | あり |
スマイルゼミは、幼児から中学生まで対応した教材です。習熟度に合わせた学習がすすめられる仕組みが整っています。
前回の学習結果に合わせた教材提案や、確認問題の正答率の高さに合わせた類題・動画復習の提案など、理解度を考慮して次にやるべきことを教えてくれるので、着実にレベルアップできます。
幼児コースは英語を含む10の分野をまんべんなく学べるのが魅力。やればできる経験をつんで、好奇心を育みたいとおもっている親御さんにぴったりです。
スタディサプリ|定期テストの成績アップの目的に
対象年齢 | 小学生・中学生・高校生 |
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専用タブレット | なし |
教材の長さ | 15分程度 |
質問サポート | あり(個別指導コースのみ) |
学校の授業についていきながら、着実に実力をつけていきたい方におすすめなのがスタディサプリ。勉強するごとにキャラクターが育成できるシステムになっていて、飽きない工夫がされています。
そのほか、特徴は以下のとおりです。
- 教科書ごとに定期テスト対策の授業あり
- 小4から高3までの教材が見放題
- 年齢の近い大学生によるチャットの質問サポート
定期テスト対策の手厚さが、スタディサプリならではのメリット。教科書ごとに教材が用意してあるので、テストでいい点をとって内申点をあげたいお子さんにぴったりです。
なお、小学生でスタディサプリを検討している方は、関連記事「【保存版】小学生のスタディサプリの評判8選を徹底解説【メリット&デメリット】」にて紹介しているので、ぜひご覧ください。