「タブレット学習は効果無いって本当?」
「どんな教材を選んだらいいのか知りたい」
「効果が出るタブレット学習のやり方は?」
といった悩みを抱えていませんか。
ゲーム感覚で勉強できるタブレット学習教材は、楽しんでお子さんが学習してくれそうに見えますが、効果があるか疑問をもつ親御さんもいるのではないでしょうか。せっかく導入しても、意味がなかったら困りますよね。
結論から言うと、実際に学力が伸びたケースも多く、タブレット学習は効果的。ただし、選ぶ教材や使い方次第で期待した成果が得られないこともあるので、注意が必要です。
本記事では、タブレット学習の効果が気になる方に、以下の内容を解説します。
- タブレット学習が有効な理由
- 効果がないと言われる理由
- 学習教材の選び方
- 効果を出すコツ
子どもの学力を伸ばしたいと思っている親御さんは、ぜひご覧ください!
目次
効果なしって本当?タブレット学習が有効な5つの理由
「効果なし」と言われることもあるタブレット学習ですが、実は効果的であると言える5つの理由を紹介します。
- 文部科学省の調査で結果がでている
- 効果があった口コミが多い
- 子どもの学習意欲を高められる
- 記憶に残りやすい
- 音声やアニメーションにより理解が深まる
それぞれ詳細を説明します!
1.文部科学省の調査で結果がでている
文部科学省の「ICTを活用した教育の推進に資する実証事業」によると、そこで、タブレット端末を活用したほうがテストの成績が上がるという結果が出ました。
タブレット端末を活用した授業後のテストの成績が小学校では国語で5%水準、社会、算数、理科では 1%水準で有意に高いことを示した。
この調査では「タブレット端末を活用した授業」と「利用しなかった授業」をそれぞれおこない、授業後にテストを実施。その結果、タブレットを活用したほうが成績は良かったことがわかっています。
以下は、教科ごとの成績の結果です。
中学校の社会をのぞき、ほとんどの教科でタブレット学習は成績が上がったことがわかります。
タブレット学習は「効果がある」と言えるでしょう。
2.効果があった口コミが多い
タブレット学習を取り入れたご家庭でも「効果があった」という口コミは多いです。紙の学習は続かなかったけど、タブレット教材は積極的にやってくれるという親御さんの声も。
実際の口コミをいくつか紹介します。
【タブレット学習の効果】
娘がタブレット学習を始めて一週間。そこでの気づき。
・間違いをちゃんと直すようになった
・漢字の練習を楽しんでやるようになった
・教えてないのに、お絵かきソフトやチャットを使いこなすようになった毎日楽しく勉強しているようで、親としても安心しました。
— seikurabe@手帳術×ICT×子育て (@seikurabenet) March 9, 2020
思い切って買い換えて良かったもの(中)
「タブレット学習教材」娘には紙ベースの通信教育教材と塾の二本立てで学習を進めさせていた。
あまり効果が見えてこないので思い切ってタブレット端末での学習をメインに変更。
ものすごく食いつきが良くて、言われなくても毎日机に向かって勉強してる。— ミヤケキョウコ (@kyoko_miyake) March 24, 2020
子どもにタブレット学習させてるけど、うちの子には学習効果がかなりあるので継続使用してる。
タブレット学習さぼると途端にテストの点数悪くなるから効果が顕著。
紙物はかさばるし処分めんどうだからタブレットは合理的。— 春 (@haruironoame) March 2, 2019
タブレット学習を取り入れることにより、楽しんで自主的に勉強するようになったケースは多いです。ここからも、タブレット学習に効果があるといえます。
3.子どもの学習意欲を高められる
タブレット端末による学習は、ゲーム機を扱うようなワクワク感があり、子どもの学習意欲を高めやすいのが特徴です。
「とりあえず操作してみたい」という気持ちからスタートできるため、学習を始めるハードルが低くなります。参考書やノートを開くという行動よりも、気軽に始められるでしょう。
操作が楽しいという気持ちから、いつの間にか学習が楽しいと思えるようになる可能性が高いのも、タブレット学習の効果によるものです。
4.記憶に残りやすい
タブレットといったデジタル端末は、視覚や聴覚などを刺激しやすく脳の記憶に残りやすい学習方法とされています。
紙の学習には得られない効果が期待できるのも、タブレット端末の良い点です。図や絵とともに学習すれば記憶に定着し、効率よく学習を進められるでしょう。
5.音声やアニメーションにより理解が深まる
タブレット学習は、音声やアニメーションとともに学習を進められます。紙媒体ではどうしても理解できない内容も、音や動きが加わることにより理解度を深めることが可能です。
わからないことをそのままにするのではなく、きちんと理解しながら学習できるため、勉強に対する意欲も高まるでしょう。
タブレット学習は効果なしと言われる5つの理由
タブレット学習に満足する人が多い一方で、効果がなくやめてしまった方もいます。ここでは、効果がなかった方の声を紹介していきます。
- ゲームやタブレットで遊んでしまう
- すぐに飽きてしまった
- 理解せずに進んでしまった
- レベルが合わなかった
- 復習せず理解が定着しなかった
それぞれ具体的に紹介します。
なお、タブレット学習のデメリットについては「タブレット学習にはデメリットも多い?やめた理由と本当のおすすめ教材3つを紹介」で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
1.ゲームやタブレットで遊んでしまう
タブレット学習を取り入れても、勉強しなければ意味がありません。せっかく教材を取り入れたのに、タブレットのゲームで遊ぶだけになってしまうケースもあります。
小さいお子さんには、専用タブレットを与えたほうがいいでしょう。
自力で設定をいじれる年代の場合は、学習をするための動機づけが必要です。勉強しないといけないという意識が本人になければ、もちろん効果は出てきません。
2.すぐに飽きてしまった
すぐに飽きてしまってやらなくなったという声も。
なお、飽きてしまうのは「問題のレベルが合わない」「問題数が少なくて全部やってしまった」といった原因が挙げられます。
教材の選び方次第で避けられる原因ばかりです。タブレット学習を効果的にするためにも、教材はしっかり比較して選ぶことをおすすめします。
3.理解せずに進んでしまった
タブレット学習は適当に入力しても、正解すれば進んでしまいます。はやく勉強を終わらせたいお子さんが適当にボタンを押し続けるような学習方法では、もちろん効果は出ません。
また、間違えた問題の解説も読み飛ばしてしまったら、わからないところはいつまで経ってもできないままです。書き込み式や動画で説明してくれるような、読み飛ばししにくい教材のほうが良いでしょう。
4.レベルが合わなかった
教材が難しすぎたり、逆に簡単すぎたりすると、思ったような学習効果は得られません。
特に、毎月カリキュラムに合わせた内容が送られてくるタイプの教材は要注意。簡単ですぐ終わらせてしまったら、次の月まで待たなければいけません。その間にやる気をなくしたという声もありました。
逆に難しすぎる場合は理解できずにやる気をなくしてしまうこともあります。レベルを落としたり、より難しい範囲を学習したりしたい場合は「学年に関係なく学習できる無学年タイプ」も選択肢のひとつです。
5.復習せず理解が定着しなかった
勉強は、その場では理解できたとしていても、時間がたつと忘れてしまうもの。記憶が薄れてきたタイミングで復習しなければ、学んだことは定着しません。
しかし、新しい内容ばかりを勉強したがり、復習を嫌がったり面倒に感じたりするお子さんもいます。
復習が嫌いなお子さまの場合、自動的に復習の課題を出してくれる教材を選ばないと効果を感じられない可能性があります。
効果なしを回避!タブレット学習教材の選び方
タブレット学習は教材の選び方次第で、効果がなくなってしまう可能性があります。では、実際にどんな教材を選べばよいのか迷う方に、5つの選び方を紹介します。
- 復習できる
- 学年を超えて学習できる
- 問題数が多い
- ゲームが多すぎない
- 機能制限ができる
順番に見ていきましょう。
1.復習できる
タブレット学習は、自動的に復習が組み込まれている教材がおすすめです。自分で内容を選んで勉強するシステムだとどうしても先に進みたくなるもの。復習も含めて、毎日やるべきことを指定してくれる教材が良いでしょう。
内容を忘れてきた時期に復習することで、記憶は定着していきます。
2.学年を超えて学習できる
学年を超えて勉強できる「無学年タイプ」の教材がおすすめです。タブレット学習教材は大きくわけて2つの仕組みに分けられます。
- 毎月カリキュラムに合わせた分を配信
- 会費を払えば学年を超えて使い放題
毎月配信してくれるサービスは、ひと月にやるべき量がわかりやすいのがメリット。一方で、配信分をやり終わったら持て余してしまいます。また、基礎からつまずいているときは、何度勉強してもわからず嫌になってしまうこともあります。
お子さんの理解度に合わせて効果的に学習したいなら、学年を超えて勉強できるシステムを採用した教材を選んだほうがよいでしょう。
3.問題数が多い
類題や復習問題などを含めて、収録している問題数が多い教材を選ぶのがおすすめです。問題が少ないと、すぐに終わってしまって飽きてしまう原因になります。また、答えを丸暗記してしまい、解き方を理解していないのに正解できてしまう可能性もあります。
収録している問題が多いものならば、理解するまで同じ単元の学習を続けられるでしょう。
4.ゲームが多すぎない
タブレット学習教材には、ご褒美にゲームが付いているものもあります。勉強を頑張るとポイントが貯まり、遊べるようなシステムです。
やる気を出すために有効ですが、ゲームの分量が多すぎるのは考えもの。結局遊んでしまって、勉強しなくなるからです。
また、タブレット教材がきっかけとなってゲームの面白さに気づき、市販のゲーム機を欲しがるお子さんもいます。ご褒美のゲーム要素はやる気を引き出すよい仕組みですが、ゲームはほどほどでメインにならない教材を選びましょう。
5.機能制限ができる
できれば、保護者が機能制限できるタブレット教材を選ぶのがおすすめです。使えるコンテンツを制限できたり、使用時間を決められたりするものがいいでしょう。
タブレット学習は、いくら勉強とは言っても目に負担をかけてしまいます。また、長時間に使用により脳が覚醒してしまい睡眠に支障が出る可能性も。
自制が難しいお子さんの場合は、物理的に使えなくできる機能がついていると安心です。
タブレット学習で効果を出す4つのコツ
ここからは、タブレット学習でより効果を出すためのコツを4つ紹介します。
- 紙の教材も併用する
- 専用タブレットを使う
- 低学年のうちは声掛けしてあげる
- 利用時間をしっかり管理する
1つずつ見てみましょう。
1.紙の教材も併用する
タブレット教材に加えて、紙の勉強も取り入れるのがおすすめです。
幼児や小学校低学年の場合、紙に鉛筆で書く練習をすると筆圧が鍛えられます。将来、テストでたくさんの文字を書く基礎体力をつけておくことも大切です。
年齢が上がってきたお子さんの場合、紙の教材で思考力をつける練習をするとよいでしょう。タブレット学習では国語の長文読解や、数学で途中式を書く練習が手薄になりやすいもの。足りない部分は紙媒体の教材で補いましょう。
2.専用タブレットを使う
可能であれば、勉強専用のタブレットを使いましょう。ゲームや動画視聴など、勉強以外の誘惑が多いと、どうしても勉強から脱線してしまうリスクが高まります。
教材によっては、最初からタブレットを支給されるものもあります。自宅のものを使う場合は、すぐに遊んでしまわないように不必要なアプリを削除して勉強専用にするのがおすすめです。
3.低学年のうちは声掛けしてあげる
タブレット学習は、1人でも進められるのが魅力です。
しかし、小さなお子様の場合は理解度や勉強のやり方を確認してあげたほうが、効果的に学習を進められます。できる限り、教材に任せっぱなしにすることなく、どんな内容を勉強したかなどを聞いてあげましょう。
お子さんが自ら学んだ内容を話すことで、記憶が定着しやすくなるメリットもあります。
4.利用時間をしっかり管理する
タブレット学習は、長時間画面を見続けると視力の低下につながる恐れがあります。また、脳が覚醒して睡眠の質が低下するリスクも。
長い時間タブレットを使用しないように、時間をきちんと管理することが大切です。視力低下を防ぐなら、画面にブルーライトカットシートを貼るのも有効です。利用できる時間を制限したり適度に休憩時間を作ったりして、タブレット学習の効果が最大限に引き出せるように工夫しましょう。
効果が出るタブレット学習教材なら「すらら」がおすすめ
タブレット学習は、正しく使えば学習効果を高められます。
もし、効果の出るタブレット教材を探しているなら「すらら」がおすすめです。
周りを気にせず自分のペースで、レベルをさかのぼって勉強できるのがタブレット学習の強み。すららには以下の特徴があります。
- 無学年方式で自分のレベルに合わせて学習出来る
- 対話型で飽きずに継続できる
- 学習継続率89.1%
- 不登校のお子さんでも出席扱いにできる仕組みあり
勉強が苦手な子でも続けやすい仕組みになっているので、しっかりと学力をつけることができます。
また、不登校のお子さんでも、すららで勉強して条件を満たせば出席扱いにできます。学校に行かずに学力をつけられて出席にできるので、受験を考えるお子さんにもおすすめです。
なお、中学生向けのおすすめタブレット学習については、関連記事「【レベル別】中学生向けタブレット学習教材おすすめ8選!取り入れるメリットも解説」にて紹介しているので、ぜひご覧ください。