「子どもが学校に行きたくないようだけど、理由を教えてくれない」
「このまま復学できなかったらどうしよう…」
「子どものサポートをしたいけど、どうしたらいいのかわからない」
このようなお悩みはありませんか?
子どもが学校を休みたがると、どうしても不安になってしまいますよね。さらに学校に行きたくない理由を話してもらえないと、必要なサポートもわからず困ってしまうでしょう。
対応を誤ると、子どもとの関係が悪化することもあるので要注意です。そこでこの記事では、過去に10年間の不登校を経験し、不登校の専門家として活動している僕が、以下の内容について解説します。
- 子どもが学校に行きたくない理由
- 子どもへの対処法
- 親がやってはいけないNG行動
学校に行きたくない理由を理解し、サポートしてあげたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
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学校に行きたくない理由がわからないときに考えられる事情5選
子どもが「学校に行きたくない」と言う理由として、主に以下の5つが考えられます。
- 体調が優れない
- 人間関係の悩みがある
- 勉強についていけない
- 環境の変化に戸惑っている
- 他にやりたいことがある
子どものことをサポートするためには、気持ちを理解してあげることが重要です。学校を休んだり、行きしぶったりする理由を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 体調が優れない
朝に体調が悪いと、学校に行くモチベーションが下がりやすいです。体調が優れないため、「学校に行くたくない」と言っている可能性があります。
体調が優れない原因は、一過性の風邪や気分の低下だけではありません。
朝に元気がなかったり、起きられなかったりする場合は、起立性調整障害が原因であることも考えられます。起立性調整障害は、小学生の高学年から高校生が発症しやすい病気です。
立ち上がるときに低血圧になり、倦怠感や立ちくらみを起こします。起床困難になる場合があるので、発症すると登校しにくくなることも。
子どもが長期間不調を訴える場合は、病院で診察を受けましょう。
なお、朝の体調不良は病気が原因とは限りません。ゲームをしたりSNSを利用したりして夜更かしをした結果、朝に体調が優れないケースもあります。
不調の本当の原因を話さない子どもも多いので、朝の様子をしっかりと見てあげるのがおすすめです。
2. 人間関係の悩みがある
学校で生じた人間関係の問題が、登校しぶりや不登校の原因になることがあります。いじめられていたり、先生に高圧的な態度で接されたりすると、学校に行きたくなくなるでしょう。
また、いじめのような決定的な理由がないこともあります。クラスに気の合う友達がおらず、徐々に居心地が悪くなるなどが原因です。
決定的なトラブルがないと、友達や先生に聞いても学校に行きたがらない理由がわからないでしょう。いじめられていることを話せずにいることもあるので、無理に学校に行かせようとせずに見守ってあげましょう。
3. 勉強についていけない
勉強んついていけないことも、子どもが学校に行きたがらない理由になり得ます。学校で過ごす多くの時間は、勉強に費やします。
テストの点数が悪いなど、勉強ができないと感じると、登校するモチベーションが下がりやすいです。特に中学校や高校の定期テストでは、平均点や順位がわかるので、周囲と自身の学力が浮き彫りになります。
平均点を下回ったり、目標としていた順位よりも低かったりすると、ネガティブな思考になってしまうことも。特に受験生は、勉強に対する不安を抱えやすいので要注意です。
4. 環境の変化に戸惑っている
進学やクラス替えなど、環境の変化によって学校に行きたくなくなるケースです。環境が変わると、多少なりとも心に負荷がかかります。
新たな人間関係を築く必要があったり、仲の良い友達と別のクラスになったりすることにストレスを感じる子どもは少なくありません。進学や進級をしてから学校を休みたがるようになった場合は、環境の変化に戸惑っている可能性があります。
また、家庭の環境変化にも注意が必要です。親の離婚や転勤による引越しなどで家庭環境が変わると、子どものメンタルに負担がかかります。
ストレスをため込んで疲れきると、学校に行く気力もなくなってしまうでしょう。家庭のことは親に話しにくく、誰にも打ち明けられずに悩んでいる可能性があります。
子どもが学校に行きたがらない場合は、家庭の環境変化にも目を向けましょう。
5. 他にやりたいことがある
学校の時間にやりたいことがあり、休もうとすることもあります。ゲームに熱中していたり、働きたいと考えていたりと、人によって学校に行きたくない理由は異なります。
学校は、平日の朝から夕方まで授業を行うのが一般的です。他にやりたいことがある場合、学校に行くと長時間拘束されるような気持ちになることもあるでしょう。
ただし、子どもから他にやりたいことがある旨を伝えられたとしても、真実とは限りません。いじめられたり勉強についていけなかったりする結果、他のことに目が向いている可能性もあります。
学校に行きたくない理由がわからない子どもへの対処法7選
子どもが学校に行きたがらない場合は、以下のような対応を取りましょう。
- 十分に休ませる
- 雑談で心を開く
- 生活リズムを整えるサポートをする
- 居場所を作ってあげる
- 学習をサポートする
- 環境を変えるサポートをする
- 病院に相談する
学校に行きたくない理由がわからなくても、子どもを支えることは可能です。子どもが抱えているストレスを少しでも軽くしてあげたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 十分に休ませる
子どもが「学校に行きたくない」と言うときは、十分に休ませましょう。疲れがとれたり、精神が落ち着いたりすることが期待できます。
何らかの課題を抱えている可能性があるので、無理をさせないのがポイントです。本当は登校したいのに、思い通りにいっていない場合もあります。
学校に行かないといけないという思いが強いほど、登校できなかったときに落ち込んでしまうもの。子どもには「無理をして学校に行く必要はない」と伝えてあげましょう。
ネガティブな気持ちが和らぐだけでなく、親が味方になってくれるという安心感も与えられます。
2. 雑談で心を開く
学校に行きくない理由がわからない場合は、雑談をして子どもの心を開きましょう。本当の理由をわかっているのは子どもだけです。
自身では解決が難しい問題を抱えていながら、親に言えずに悩んでいることもあります。親子で会話をする頻度が低いと、学校に行けない理由を話しにくいです。
いきなり学校に行きたくない理由を聞くのではなく、話しやすい環境を作るのがおすすめです。雑談から始め、焦らずにゆっくりと子どもとの距離を縮めていきましょう。
子どもが気兼ねなく話せるようになると、学校に行きたくない理由を教えてもらいやすくなります。また、気持ちが整理され、冷静に考えられるようになるメリットも。
親子で話し合い、今後のことを一緒に考えましょう。
3. 生活リズムを整えるサポートをする
生活リズムの乱れが学校を休んだり、行きしぶったりする原因になっていることがあります。また、学校を休みがちになったことで生活リズムが乱れるケースも。
自由に使える時間が増え、昼に寝て夜更かしをすると乱れやすいです。朝に起きられなかったり、倦怠感があったりして、学校に行くモチベーションが下がってしまいます。
また、規則正しい生活を送れないと、体調を崩したり気持ちが落ち込んだりしやすいです。学校に通うだけでなく、子どもが元気に過ごすためにも、生活リズムが乱れないようにサポートしましょう。
朝起こしたり、休日の昼にでかけたりと、無理のない範囲で対応してみてください。
4. 居場所を作ってあげる
子どもが学校に行きたがらないなら、親は居場所を作ってあげましょう。
特に、学校を休みがちになると友達と疎遠になり、孤独を感じやすいです。何らかの問題を抱えて学校に行けない場合に1人でいると、ネガティブな思考になることがあります。
継続的に登校するのが難しいなら、学校以外で居場所を作ってあげるのがおすすめです。塾や習い事など、学校とは異なる人間関係を築ける環境を用意しても良いでしょう。
居場所があると安心感が得られ、精神的に落ち込む心配を軽減できます。また、人と話す機会が増えて気分転換することも可能です。
もし小中学生の子どもが不登校になったなら、オンラインフリースクールの「クラスジャパン小中学園」の利用を検討してみてください。
クラスジャパンは「不登校でも出席扱いを目指せるフリースクール」として、2018年に開校しました。
子どもが自分のペースで勉強できるだけでなく、ホームルームや部活動などのイベント参加することで、新しい居場所や友達を作れます。
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5. 学習をサポートする
勉強についていけないことが学校に行きたくない理由なら、親がサポートしてあげることが大切です。
直接的な原因でないとしても、学習に不安を抱えている子どもは多いです。親が直接勉強を教える必要はなく、以下のような選択肢から子どもに合う方法を選択しましょう。
- 通信教育
- 塾
- 家庭教師
例えば通信教育なら、無学年式教材の「すらら」がおすすめです。自宅から出る必要がなく、自分のペースで学習できるので、負担なく続けられます。
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>>【評判】すららの5つの特徴とメリットを徹底解説【不登校生におすすめ】
また、自宅での学習には、オンライン家庭教師もおすすめ。ビデオ通話機能を利用して、マンツーマンで勉強を教えてもらいます。
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>>【完全版】オンライン家庭教師おすすめ15選を比較【評判有り】
6. 環境を変えるサポートをする
子どもが学校に行きたくないと考えているなら、環境を変えるサポートをしましょう。環境が変わることで、子どもは気持ちを切り替えられる可能性があります。
無理に登校させるのではなく、子どもの希望に寄り添うことが大切です。例えば、子どもが学校で学習したいと思っている場合は、別室登校を検討しましょう。
別室登校とは、教室ではなく保健室や図書館などで学習することです。学校によって対応が異なりますが、出席日数として認められる場合があります。
別室登校によって出席日数が足りれば、留年を回避できる可能性も。まずは子どもの意思を確認し、別室登校を希望した場合には、学校に相談してみてください。
また、いじめなどが原因でトラウマを抱え、学校に通い続けるのが難しいなら、転校することも選択肢の1つです。転校すれば、人間関係をリセットできます。
高校生の場合は、定時制高校あるいは通信制高校に編入しても良いでしょう。長時間学校で過ごすのが難しいなど、子どもによって悩みが異なるので、親子で話し合って今後のことを決定しましょう。
7. 病院に相談する
朝に体調が悪そうな場合や精神的に落ち込んでいそうな場合は、病院で診察を受けてみましょう。
体調不良の原因は、風邪や寝不足などの一過性のものだけではありません。起立性調節障害を発症し、朝に起きるのがつらくなっている可能性があります。
起立性調節障害は小学生の高学年から高校生までが発症しやすい病気で、低血圧によるめまいや立ちくらみなどが起こります。
また、心の病気になっていることがあるかもしれません。子どもが体調不良を訴えている場合だけでなく、落ち込んでいる姿が見られる場合も、病院に相談してみるのがおすすめです。
学校に行きたくない理由がわからないときの親のNG行動3選
子どもが「学校に行きたくない」と言ったときに、以下のような行動をとると、逆効果になってしまいます。
- 理由を問い詰める
- 無理やり学校に連れて行く
- 過度に期待する
子どもへの思いが強すぎて空回りしてしまうことがあるので、ここでしっかりNG行動を確認しておきましょう。
NG1. 理由を問い詰める
学校に行かない理由を問い詰めると、子どもにストレスを与えてしまいます。子どもが心を閉ざし、関係が悪化することがあるので要注意です。
子どもが学校を休む理由が気になっても、執拗に聞き出そうとするのはやめましょう。まずは子どもを十分に休ませ、精神が落ち着くのを待ちます。
また、雑談をして子どもの心を開くのもおすすめです。子どもが気兼ねなく話せるようになるまで、意識的に雑談をする頻度を高めてみましょう。
NG2. 無理やり学校に連れて行く
登校してほしいという思いが強いあまり、無理やり連れて行くと、子どもを追い詰めてしまいます。学校に行くのがさらに難しくなるだけでなく、子どもとの関係悪化を招きます。
学校に登校させる前に、行きたくない理由を解消することが重要です。何らかの問題を抱えてストレスがたまっている可能性があるので、休ませて様子を見ましょう。
学校に行かないと進学ができないわけではないので、無理に登校させる必要はありません。子どもの心身の健康を1番に考え、ストレスを与えるような行動は避けましょう。
NG3. 過度に期待する
「明日は学校に行く」など、ポジティブなことを言われても、過度に期待しないようにしましょう。翌日には気持ちが変わっていることもあるためです。
子どもが言った通りに行動しなかったとしても、嘘をついているわけではありません。本当に登校しようと思っていたのに、言った通りにできずに落ち込んでしまうことがあります。
さらに親から期待されているとわかると、より大きなストレスを抱えることになりまねません。子どもの気持ちを考え、ストレスを与えることがないようにしましょう。