この記事は本ブログの運営者である小幡和輝が、『Tokyo FM 未来の鍵を握る学校 SCHOOL OF LOCK!』出演した放送回で、リスナーとして電話出演してくれた黄色い熊さんが寄稿してくれたものです。
この寄稿は生放送中に決まりました。まずはこちらの放送内容を見ていただいてからこの記事を読んでいただくとさらに内容が入ってきやすいと思います。
ペンネーム 黄色い熊
現在、高校2年生
私が初めて学校に行けなくなったのは中学3年生の秋です。
いじめられてるわけでも、学校が嫌いでもありません。
でも中3のクラス替えをしたあの日から
一緒にいた友達グループの居心地悪くてなんとなく嫌になっていきました。
それが態度に出てしまっていたのか、違和感や距離を感じて、影で私のこと言ってるんだろうなって思うようになりました。
学校に行くとそうやって人の目を気にしてばかりで全然楽しくなくて
自分が分からなくなり、不登校になりました。
それが中3の秋だったので進路も決めなきゃいけなくて
でもその状況で考えられなくて
結局、両親が私でも行ける高校を探して私に紹介してくれました。
それが今通っている通信高校です。
高校を自分でも見に行って、そこに決めた時
久しぶりにこれから頑張ろうって思えたのが凄く嬉しくて
毎日、学校に行きました。
でもいざ高校1年生になって学校に行くと前より人の目を気にしている自分がいて、人と喋るだけで汗をかいていて。
自分でもびっくりして、そんな風になるくらいなら人と喋らない方が良いなって思ってしまいました。
もちろん友達は出来ないし、授業も楽しくなくてだんだん行かなくなり
高校2年生になった今、不登校になりました。
通信制なので通わなくても進学できますが
最低限のこと
レポート提出、特別活動、校外学習
をやらないと進学、卒業はできません。
高1の時、できていた最低限のことを高2ではそれすらやりませんでした。
でも今は1学期分のレポートを終わらせて、特別活動を少しづつやっています。
何で急に頑張ろうと思えたり、レポートをやり出したのか、私自身、分からないけど
きっと欅坂46や大切な友達の存在があるからだと思います。
中3で初めて不登校になった時、欅坂46に出会いました。
自分の言葉で伝えられないことを楽曲やパフォーマンスとして沢山の気持ちを届けていて
それをみて今までにない感情をもらいました。
それをきっかけに小学校の頃の友達も欅坂46を応援していることを知って
今までも近くにいた友達とより距離が近くなって今では1番よく会ったりする大切な友達ができました。
そしてラジオに出会って色んな人達の話しをきいて
色んな考えの人がいて、自分にはなかったものを持っている人がいることを知ることができました。
私は欅坂46や友達、そしてラジオという学校以外の居場所を奇跡的に見つけられて、出会えて
考え方を増やすことができました。
高2の今でも不登校を継続中ですが、
欅坂46のイベントに友達と一緒に行ったり
そのためにアルバイトをしたりして、充実しています。
だからできるのであれば今はこのままでいたいと思っています。
この現状が良いことだとは思っていません。
お母さん、お父さんはとても心配だと思います。
だけど今が1番心地いいと思ってしまいます。
ごめんなさい。
このままでいたいけど、少し変えたいのは
今を大切に楽しく生きることです。
毎日を楽しく過ごせるわけないのは分かっています。
でもそうじゃなくて
苦しいことや辛いことから離れることはできないし、その時はきっと辛いだろうけど
それは自分のためであったり、それも楽しいくらいやりたいことに必死になっている。
そんな生き生きといた生活を送りたいです。
私の不登校には理由はありません。
気づいたら嫌になっていて学校が楽しくなくなっていた
ただそれだけです。
でも学校が楽しくなければ学生に居場所がありません。
だから ただ 楽しくないだけ だけどそれは学生にとっては大きいことなんじゃないかなと思います。
そんな風に思えたのも
『SCHOOL OF LOCK!』というラジオで小幡さんとお電話させていただけて、色んな意見をきいたり、同じように不登校の人の想いをこの目でみることができたからです。
不登校にならなければ欅坂46や大切な友達、SCHOOL OF LOCK!には出会えませんでした。
もちろんこのブログをかくこともできませんでした。
世間からみたら間違いの方かもしれないけど
その間違いをしたからこそ沢山の想いや考え方
出会いが、私にはありました。
それで沢山、沢山救われました。
この出来事がみんなにあるとは思いません。
だからこそ今の自分は幸せだと思います。
これを見て無理に居場所を見つける必要はないと思います。
色んなことを見たり、きいたりして、その中で自分の興味のあるものに出会っていけば良いと思います。
だから少しでも「こういう人もいるんだ」と
考え方の1つとして増えたらいいなと思います。
好きという居場所はとても素敵な居場所です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
不登校の体験談を引き続き募集しています。(当事者や保護者など)書き方マニュアルを作っています。詳細はこちらの記事を。
関連記事→学校に行きたくない不登校の子どもに読んでほしい記事まとめ。
#不登校は不登校じゃない全国100ヶ所で不登校を肯定する居場所作り